八丁堀克美の株式勉強会
【投資戦略】

月1度発表している投資戦略です。ご自身の投資方針の参考としてご活用いただければ、幸いです。
最終更新日:2006年6月8日

(平成18年6月7日)


平成18年6月の投資戦略

最近の株価急落


 予想を超えるスピードで、さらに予想を上回る下落幅で日経平均株価は1万5000円台前半まで下落した。ゴールデンウィーク明けの5月8日に1万7375円25戦をつけてわずか1ヶ月足らずで2000円以上の下落である。要因をいまさら分析してもしようがないであろう。ただ、ニューヨーク株式(ニュ−ヨーク・ダウ)、新興国の株式、商品市況をふくめて上がりすぎた反動、そしてその反動がヘッジする間もなく急落し、各投資家のポートフォリオはかなり痛んだということだろう。


 だから、割安感とかバリュエーションとか、また騰落レシオといったテクニカル面では読みにくい動きをしているであろう。


 こなると心理的なダメージも大きく、日経平均株価2万円といった超強気意見は足元ではほとんど見られなくなったようである。


ライブドアショックと村上ファンドショック


 ライブドアショックに続いて村上ファンドショック。新興市場株はこの2つと下方修正、高水準に積み上がった信用残から、まさに滅茶苦茶に売られてしまった。こちらのほうがむしろ予想以上だ。


 筆者は、日経平均株価今年の安値は1万4500円程度と、年初予想していた(アンケートの回答等から)ものの、新興市場の波乱はここまで想定してはいなく、認識不足だったと反省しているところである。株式投資は投資家の責任で投資しているとはいえ、この2つのショックは投資家にとって「ショック」だった。


 とはいえ、6月第1週の急落でまさに「コツン」とした感じはありそうだ。もちろん、もう一度安値を試す局面はあるかもしれないが。


今後の投資スタンス


 いずれにせよ、株価下落で東証一部の銘柄も新興市場の銘柄も割高感が解消されてきたと思われる。先月指摘したかったのは「過熱」と「割高」であったが、今回の下落であっという間にその2つが解消されつつあると思われる。


 ただし、米国、日本ともに、金融政策を含めて景気動向をどう判断するかは重要となりそうだ。


 結局、日経平均株価1万4000円台半ばになれば、相場に強気で臨んでいきたいと思う。テクニカルを無視したところにあるときこそ、逆にチャンスと筆者は見ている。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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