(2001年2月16・23日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成13年2月23日)

個人金融資産が1,300兆円超あるといっても、0%に近い金利では全く増えない。もし、これが米国債並みの5%ならと簡単な計算をすると愕然とする。

それなら株式で運用すれば、という声が聞こえてもおかしくないのだが、それもなし。

日本の現状を考えれば当然、と反論されそうだが、日経平均が安値を更新しても昭和電工(4004)のように上値追いをしている低位株が多い。

そこで本日は三菱化学(東証一部、化学=4010)を推奨する。

CD−Rのなどの不振で情報・電子関連製品の不振が業績の足を引っ張るものの、石油化学や機能化学事業が堅調に推移しているほか、リストラの効果は来期以降に顕在化しよう。

さらに、医薬品関連事業の将来性に注目する。

東洋紡(3101)などと共同でタンパク質を短時間で合成する試薬の商品化に成功したというニュースが先日出たが、同社のゲノム関連技術は武田薬品(4502)に次ぐ優れたものを持っているといわれる。

店頭や二部市場のゲノム関連株の上昇が最近目立つが、技術力から考えれば本命の一角になる可能性が大きい。

500円どころを中期目標としたい。

三菱化学株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

1,531,635

32,104

▼3,646

▼27,516

00.3

1,669,924

71,409

40,225

▼24,125

01.3(予想)

1,770,000

45,000

5,000

2.3

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

868,529

18,765

2,469

▼9,855

2.0

00.2

841,494

22,985

8,915

▼46,767

2.0

01.2(予想)

795,000

20,000

7,000

3.2

3.0

本日二つ目の銘柄はリコーリース(東証二部、金融・不動産=8566)

業績は堅調で、今期予想PERは10倍強にとどまっている。

が、2004年3月期の経常利益100億円、当期利益58億円の達成を加味すれば時価水準は割安だ。

東証一部への上場も見直しの要因となりそうだ。

リコーリース株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

190,795

7,418

7,555

3,780

199.8

01.3(予想)

197,610

8,390

4,820

171.6

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

185,456

6,561

6,535

3,163

177.7

18.0

00.3

190,787

7,406

7,540

3,773

199.5

18.0

01.2(予想)

197,600

8,380

4,810

171.3

18.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成13年2月16日)

先週の公定歩合引き下げはタイミング的にはかなりのサプライズだった。頑固一徹と思われた日銀が政策転換したからだ。

もちろん、需給関係が悪く、業績不安がつきまとうなかで、株式を積極的に買えない。

が、買い越しを続けている外人のように、とりあえず世界的に金融緩和の方向に向かっているのだから、さらには政府の株価防衛意識もあるのだから、当面は日本株に強気で臨みたい。

本日は岩崎電気(東証一部、電気機器=6924)に注目する。

99年2月期の大赤字を機に構造改革を進め、業績は急変貌の可能性が出てきた。

それは、付加価値の高い光応用製品分野で、今中間期での売り上げ構成比は4分の1に達する。とくに、液晶プロジェクター用光源ランプは、市場が拡大しているうえに、高品質の評価がユーザーから得られ、引き合いが殺到している模様だ。

同製品の売り上げは前期のわずか6億円から今期は35億円強、来期は65億円強へ拡大する見込みだ。

その他の製品も寄与し、光応用製品の売上比率は2004年3月期には半分にまで高まろう。利益もそれとともに伸び、来期EPSは20円超となろう。

よって、目標株価は550円前後。

岩崎電気株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

62,992

▼1,061

▼2,120

▼2,801

00.3

70,488

1,670

1,305

346

4.4

01.3(予想)

75,000

2,200

1,000

12.8

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

55,403

▼1,140

▼2,004

▼3,062

0.0

00.3

55,385

672

764

▼2,782

2.5

01.3(予想)

58,000

1,400

1,000

12.8

5.0

本日二番目はようやく認知されてきた、リンガーハット(東証一部、商業=8200)

チャンポンの戦略的な値下げが成功し、外食産業の勝ち組となった。

さらに、積極的かつ関東への重点出店(神奈川中心)、そして浜勝との合併で、業績拡大は続こう。

従来どおり2,000円目標。

リンガーハット株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

29,950

2,034

1,958

666

33.3

00.2

30,868

2,128

2,099

595

30.1

01.2(予想)

33,000

2,300

950

47.1

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

21,184

1,578

1,609

529

26.3

10.0

00.2

21,313

1,483

1,569

529

26.3

15.0
記念配当

01.2(予想)

23,000

1,650

750

37.2

10.0

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