(「大阪新聞」平成13年3月3日)
☆ハイテク・値がさ株比率の高い日経225はバブル崩壊後の安値水準まで売られているが、ゲノム・バイオなどの好材料株や中・低位株は着実にした値を切り上げており、ここで取り上げたそれらの銘柄も新高値をつけている。
☆カネボウ(3102)なども予想以上の早さで上昇しているが、目標株価近くまで保有し続けてほしい。
☆本日はニチロ(東証一部、水産・農林=1331)に注目する。
☆「あけぼの神戸名物そばめし」の大ヒットにより、冷凍米飯市場ではニチレイについてシェア第2位、冷凍食品市場全体でも日本水産を抜いて第4位に躍り出る見通しだ。
☆そのため、直営4工場のうち3工場にラインを増設予定、再販売後停止となったそばめしの安定供給がはかれるほか冷凍フライや冷凍シューマイ・餃子などの増産体制も整う。
☆それにより、来期の冷凍食品売上高は今期比10%増の870億円超を見込む。構造改革も進展し、連結ベースでの経常利益は今期90億円、来期100億円弱となりそうだ。
☆来期予想PER10倍強の時価は極めて割安だ。5割高目標。
ニチロ株価詳報