(平成15年7月7日)
今回は業績急回復の三菱マテリアル(東証一部、非鉄金属=5711、千株)に注目する。
前期は経常利益の黒字転換は果たしたものの、当期利益は有価証券の評価損が響いて大幅な赤字を継続した。
しかし、今期は250億円のコスト削減効果が寄与するうえに、子会社・関連会社の収益効果があり、非鉄大手4社のなかでも際立って大幅な増益を見せそうだ。そのため、3期ぶりの復配も予想される。
世界第2位のシェアを有する持分法適用会社の三菱住友シリコンは、生産装置の償却負担の減少や市場拡大を受けて高付加価値品の300mmウエハがフル生産状態に入っており、収益の急回復が期待される。
一方、インドネシアの銅精錬子会社PTスメルティング社もフル生産状態で、前期の15億円の赤字から、今期は黒字に転換する見通しだ。
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[三菱マテリアル株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.03 |
1,046,807 |
10,871 |
▼19,095 |
▼61,316 |
- |
03.03 |
964,726 |
34,429 |
10,392 |
▼26,853 |
- |
04.03予想 |
980,000 |
- |
27,000 |
5,000 |
4.4 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
522,238 |
11,135 |
5,419 |
▼40,894 |
- |
- |
03.03 |
510,104 |
13,547 |
8,032 |
▼26,699 |
- |
- |
04.03予想 |
510,000 |
- |
10,000 |
4,000 |
3.5 |
1.5〜3.0 |
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さて二番目は、新中期経営計画を推進している安川電機(東証一部、電気機器=6506、千株)。
人件費をはじめとした固定費の削減や経費削減効果で、前期は100億円の収益回復を見せた。
今期は半導体市場の回復や自動車業界向けの増加によるロボット事業の増収、アジ市場向けの拡大、コスト削減で3倍強の経常増益が見込まれる。
とくに、ロボット事業は自動社業界向け溶接ロボットの新製品投入や半導体・液晶業界の次世代型に合わせてロボットを拡販。2006年3月期の同事業の売上高は前期比4割増の1,000億円を目指す。
一方、新中期経営計画「Win21プラス」を推進。最終期の2006年3月期売上高3,000億円、経常利益300億円、D/Eレシオが1倍という数値目標だ。
部品の共通化・標準化、生産部門での人員効率化などにより、3年間で100億円のコスト削減をおこなう方針。 |
[安川電機株価詳報]

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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.02 |
222,707 |
▼3,727 |
▼6,009 |
▼12,657 |
- |
03.02 |
226,143 |
6,308 |
4,008 |
▼2,524 |
- |
04.02予想 |
250,000 |
- |
12,000 |
6,000 |
25.9 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
113,474 |
▼8,563 |
▼5,843 |
▼10,323 |
- |
- |
03.03 |
126,561 |
10 |
3,791 |
670 |
2.9 |
- |
04.03予想 |
138,000 |
- |
6,000 |
2,200 |
9.5 |
- |
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