(平成15年8月11日)
今回は、内需好業績銘柄としてKDDI(東証一部、情報・通信=9433、1株)。業績の拡大期待、内需型企業に物色の矛先が来ていることから、同社に注目したい。
4〜6月の売上高は6,897億円(通期会社計画の進捗率は24.8%)、営業利益は851億円(同39.4%)、経常利益は812億円(同41.6%)とコンセンサンスを大きく上回る好調。
牽引役はやはり携帯電話au事業(au事業は646億円の営業利益を稼いだ)。
携帯電話の普及率は6割を超え、新規契約数者の伸びは月1%弱と飽和状態のなかで、同社は7月は2位となったが純増台数は順調。
auの好調の理由は第三世代携帯「CDMA2000−1X」で先行していること、データ通信料の安さによる。第三世代携帯のサービスでは、流行曲を着信音に出来る「着うた」がヒット、動画メール「ムービーメール」の人気に加え、ハイエンドユーザー向け低価格料金プラン「パケット割」が加入者増加に大きく寄与(NTTドコモに比べ安く、会社の経費で携帯を使用していない特に若者の支持を集めている)、月平均利用料金の下げ止まりとなっている。販売コミッションの低下などの経費削減効果もある。
FOMAでのドコモの攻勢は今後あるものの価格の優位性継続、現行モデルをより高速化した「1xEV−DO」の投入によるコスト増、固定電話の収益落ち込みはあるが、中間期で上方修正となる可能性が大きい。 |
[KDDI株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.03 |
2,833,799 |
102,297 |
78,756 |
12,979 |
3,060.6 |
03.03 |
2,785,343 |
140,652 |
113,210 |
57,358 |
13,561.0 |
04.03予想 |
2,780,000 |
- |
195,000 |
71,000 |
16,741.8 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
1,872,109 |
58,766 |
51,723 |
▼18,315 |
- |
1,790.0 |
03.03 |
2,202,762 |
107,158 |
95,430 |
50,396 |
11,914.0 |
2,095.0 |
04.03予想 |
2,247,000 |
- |
160,000 |
51,000 |
12,025.8 |
2,400.0 |
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さて二番目は、高シェア製品拡大中の三洋電機(東証一部、電気機器=6764、千株)。
同社は、携帯電話用のCCD(電荷結合素子)、光ピックアップ、大手カメラメーカー等へのOEM供給中心のデジタルカメラ、携帯電話向けの2次電池といった高成長製品で世界シェアトップ。
とくに、小型化で先行するCCDや市場拡大で好調が見込まれるデジタルカメラ(前期600万台が今期は1,000万台の大台を目指す)、リチウムイオン電池は当初計画を上回る期待が持てる。
電化事業や液晶は収益の足を引っ張るものの、増収効果、海外生産拡大によるコスト低減、不採算製品の撤退などもあって、今期の営業利益は1,000億円を超える見通しだ。
3月には「経営組織と制度の改革について」という経営方針を表明。2006年3月期売上高3兆円、営業利益1,600億円、有利子負債7,800億円(2003年3月期1兆1,439億円)を目標に収益拡大と財務体質改善を図る。 |
[三洋電機株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
02.03 |
2,112,127 |
53,074 |
3,274 |
1,727 |
0.9 |
03.03 |
2,273,875 |
78,299 |
▼84,870 |
▼72,817 |
- |
04.03予想 |
2,544,000 |
- |
59,000 |
25,500 |
13.6 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
1,088,381 |
7,638 |
1,519 |
2,101 |
1.1 |
6.0 |
03.03 |
1,172,497 |
11,211 |
9,110 |
▼53,869 |
- |
6.0 |
04.03予想 |
1,320,000 |
- |
21,000 |
12,500 |
6.7 |
6.0 |
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野村の証券用語解説集
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