(平成15年9月1日)
本日は新日本製鐵(東証一部、鉄鋼=5401、千株)に注目する。
6月の粗鋼生産量は932.9万トン(前年比2.1%増)と15ヶ月連続して前年を上回った。
また、自動車、電機業界にたいして第2弾、第3弾の値上げを打ち出しているが、徐々に値上げが通っている模様だ。そのため、9月上旬に業績が上方修正される可能性が高くなっている。
中国の消費量の拡大が追い風。中国の見かけ消費量(生産−輸出+輸入)は2002年に2億1,120万トンだが、毎年建設向け中心に数千万トン伸びる勢いだ。
新日鉄の粗鋼生産量が年間3,000万トン前後だから、中国の需要は毎年、新日鉄の設備分くらいが必要となる計算。
明らかに鉄は「限られた資産」となり、また日本の鉄鋼会社の技術力の優秀さを評価する。株価は予想以上に上昇するのではないか。 |
[新日鐵株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.03 |
2,581,399 |
73,044 |
16,746 |
▼28,402 |
- |
03.03 |
2,749,306 |
142,961 |
68,879 |
▼51,686 |
- |
04.03予想 |
2,800,000 |
- |
140,000 |
70,000 |
10.3 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
1,681,406 |
31,729 |
702 |
▼28,129 |
- |
1.5 |
03.03 |
1,789,706 |
92,279 |
48,359 |
▼20,447 |
- |
1.5 |
04.03予想 |
1,800,000 |
- |
110,000 |
50,000 |
7.3 |
1.5 |
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さて次は、住友金属鉱山(東証一部、非鉄金属=5713、千株)。
第1四半期の売上高は909億78百万億円、経常利益は59億08百万円となり、経常利益ベースで中間期の予想(80億円)に対し進捗率は78.8%。在庫の評価益10億円のかさ上げ分を加味しても好調な決算。
電子材料部門はリードフレームの価格低下などあって厳しいが、ニッケル市況の高止まりで業績は拡大傾向。某証券で予想EPSを今期29.77円、来期30.3円に上方修正。
それとともに、足元の金価格上昇が追い風。同社株は金価格との連動性が高い。
それは世界有数の高品位である菱刈鉱山を保有しているからだが、さらにアラスカのポゴ鉱山の開発に2003年度中に着手、2005年度には生産を開始する予定で、この鉱山の資産価値を評価する動きも今後、想定される。
このポゴ鉱山は高品位で、採掘鉱区は1億7,000ヘクタール、権益の51%を同社が取得。 |
[住友鉱山株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
02.03 |
330,194 |
1,147 |
▼1,477 |
▼6,611 |
- |
03.03 |
355,242 |
16,593 |
14,559 |
▼1,172 |
- |
04.03予想 |
370,000 |
- |
21,000 |
15,000 |
26.2 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
240,962 |
4,585 |
2,502 |
▼9,909 |
- |
4.0 |
03.03 |
246,512 |
11,273 |
9,921 |
▼8,818 |
- |
5.0 |
04.03予想 |
250,000 |
- |
10,500 |
6,500 |
11.4 |
5.0 |
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野村の証券用語解説集
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