(平成15年10月20日)
今回は、構造改革の成果が出つつある大倉工業(東証一部、化学=4221、千株)。
同社は放送フィルムの大手。今年1月に鴻池氏が社長に就任、構造改革を断行。コア事業以外の不採算事業からの撤退と新規事業の拡大に取り組み、その成果が出つつある。
なかでも新規事業の牽引役は光学フィルムだ。
同社は中小型画面の加工技術が得意なため、液晶、デジカメ向けが絶好調。位相差フィルムは上期4割以上伸びたが、下期も急拡大。本社敷地内に新工場を建設、12月末には完成予定。
今後は市場の拡大が見込まれる大型テレビ用に注力する方針。
主力の合成樹脂は原料高の影響などで上期はやや低迷したが、下期は数量増でカバー、通期の計画(経常利益44億円)は達成可能であろう。
なお現在、中期経営計画を策定中。年内にも発表される予定だが、意欲的な数字の発表が期待される。 |
[大倉工業株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
01.12 |
84,566 |
3,490 |
3,645 |
▼3,326 |
- |
02.12 |
88,725 |
3,709 |
3,449 |
1,539 |
24.0 |
04.12予想 |
92,700 |
4,400 |
4,400 |
4,150 |
66.9 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
01.12 |
80,660 |
3,228 |
3,506 |
▼3,620 |
- |
7.5 |
02.12 |
84,920 |
3,277 |
3,149 |
1,345 |
21.0 |
7.5 |
03.12予想 |
88,700 |
- |
4,000 |
3,750 |
60.4 |
7.5 |
|
今回二番目は、新日鉱ホールディングス(東証一部、石油・石炭製品=5016、千株)。
9月25日に持分法適用会社のAMIS社のNASDAQ公開に伴い特別利益(約84億円)を計上したほか、原油価格上昇で営業利益を、石油および金属事業の持分法投資利益の改善で経常利益を上方修正(会社側では今のところ上期のみだが、通期でも純利益は60億円程度の上方修正を予想)。
財務体質の改善が図れたほか足元では収益環境が好転している模様だ。
一方、昨年9月の経営統合後、商号変更、石油事業の分割、新会社設を相次いで行ってきたが、この10月にはグループの中核事業の再編(Jエナジー、日鉱金属、日鉱加工、日鉱マテリアルズの4社体制の確立)とリストラなどによって経営体質強化を本格的に図る方針だ。
2005年度には経常利益750億円を目指す。 |
[新日鉱ホールディングス株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.03 |
2,163,088 |
40,256 |
36,968 |
3,652 |
5.9 |
04.03予想 |
2,155,000 |
45,000 |
42,000 |
7,000 |
8.2 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
04.03予想 |
6,500 |
- |
3,500 |
3,500 |
4.1 |
5.0 |
※同社は2002年9月にジャパンエナジーと日鉱金属が設立した持ち株会社のため、決算情報は連結で2年分、単独で1年分となっています。
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