(平成15年2月2日)
今回は、LCDフィルムの日本ゼオン(東証一部、化学=4205)。
シャープは2006年度の液晶事業の売上高が1兆円に達するとの見通しを発表。1月5日からは液晶パネルからテレビまでを一貫生産する亀山工場が本格稼動、2006年初めの稼動を目指す第二工場の建設も決定。
一方、韓国メーカーも大規模な工場建設を計画、今年以降は液晶市場の本格的な拡大が期待される。
株式市場も旭硝子や凸版の人気化等、液晶関連株に注目。そのなかで、「LCDフィルム」業界の株価が今一歩。
昨年に物色された反動もあるが、液晶テレビの大型化に伴い、部材の高機能化、安定化が要求されるなかで、従来の部材と全く異なるものが使われる、または技術競争の激化で、どの企業が優位性を発揮できるか判断がし難く、それが低迷の一つの要因ではないか。
その様な激変期にあって、同社の開発した「ゼオノアフィルム」が拡大のチャンスか。「ゼオノア」は低吸水性(水を吸わないので液晶が大型化しても変形し難い)、低比重、高透明性、耐熱性、高強度等の特徴を持ち、競合製品に対して優位性を持つ。
現在の用途は主にLCD用位相差フィルムであるが、今後は偏光板保護フィルム用への展開に期待する。 |
[日本ゼオン株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.03 |
191,168 |
10,323 |
8,409 |
28 |
0.1 |
03.03 |
210,889 |
12,945 |
9,791 |
3,050 |
12.4 |
04.03予想 |
215,000 |
17,400 |
15,700 |
4,600 |
19.0 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
111,983 |
7,633 |
6,027 |
52 |
0.2 |
5.0 |
03.03 |
117,948 |
9,366 |
7,874 |
2,569 |
10.4 |
5.0 |
04.03予想 |
120,600 |
- |
9,800 |
900 |
3.7 |
6.0 |
|
本日の次の銘柄は、新業態を確立したサンマルク(東証一部、商業=7479)。
中間期の既存店売上高は前年比99%と他の外食チェーンと比べ堅調。カフェの積極出店(10店)、原価率低下およびコスト削減効果などがあって、売上・利益ともに過去最高を更新した。
通期の出店予定は56店、下期既存店売上高は98%が前提。主力の「ベーカリーレストラン・サンマルク」は主要食材の絞込みで原価低下を一層進めるほか、DMなどの効果的な販促で利益、売上も安定化傾向。
一方で、新業態の確立に成功。「サンマルクカフェ」は低価格の美味しいコーヒーを提供、ビルイン主体で300店(中間期では76店)までの展開が可能。
その他、高級回転寿司「函館市場」や「サンマルク」より価格帯を下げた「ベーカリーレストラン・バケット」など、他店舗化のチャンスが大きい業態が育ちつつあり、新たな成長への期待が高まる。 |
[サンマルク株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.03 |
13,181 |
2,792 |
2,847 |
1,570 |
147.9 |
04.03予想 |
16,400 |
3,550 |
3,500 |
1,870 |
164.2 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
9,975 |
2,384 |
2,515 |
1,384 |
132.2 |
24.0 |
03.03 |
12,699 |
2,812 |
2,892 |
1,615 |
152.2 |
28.0 |
04.03予想 |
14,370 |
- |
3,370 |
1,800 |
158.1 |
28.0 |
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野村の証券用語解説集
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