(平成16年2月16日)
本日はICタグの拡大が期待できる日立製作所(東証一部、電気機器=6501、千株)。
同社の第1四半期が337億円の赤字だったものの、今中間期は営業利益が67%減の203億円と黒字になった。
IBMから買収したHDD事業の収益回復が予想以上のほか、ディスプレイ事業が好調に推移した。
円高懸念は残る(1円の円高で対ドルでは8億円、対ユーロでは4億円程度の利益減少要因、通期前提は1$=110円)ものの、通期でもHDDおよび液晶事業の収益回復で10%強の営業増益を見込む。
一方で、超小型ICタグ「ミューチップ」事業に注力。商品や農作物の流通管理や製造管理に用途が拡大しているほか、海外では身分証明書、入場券、偽造防止管理用、紙幣やパスポート等への採用も狙う方針だ。
ミューチップ関連の売上高は2005年度に150億円を目指す。 |
[日立製作所株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.03 |
7,993,784 |
▼117,415 |
▼586,072 |
▼483,837 |
- |
03.03 |
8,191,752 |
152,967 |
96,828 |
27,867 |
8.3 |
04.03予想 |
8,350,000 |
170,000 |
225,000 |
10,000 |
3.0 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
3,522,299 |
▼84,742 |
▼81,663 |
▼252,641 |
- |
3.0 |
03.03 |
3,112,411 |
53,741 |
52,014 |
28,289 |
8.4 |
6.0 |
04.03予想 |
2,400,000 |
- |
20,000 |
40,000 |
11.9 |
6.0 |
|
本日二番目は、製品値上げが浸透している東京製鐵(東証一部、鉄鋼=5423、千株)。
長期の市況低迷から電炉業界は再編が徐々に進展。
そのなかで同社でも強固な財務体質をバックに固定費を大幅に削減し収益が改善。前期は10期ぶりに黒字転換したが、今期は製品価格の上昇で大幅な増益を見込む。
足元は、原料となる鉄のスクラップ価格が急上昇、スクラップ価格は前期の平均14,600円/トンから今期は4,000円/トン前後の大幅上昇となる見通しだ。
ただ、中国ではスクラップの手当てが付かず供給不足が生じているため製品価格が急騰しつつある。くわえて、アジアの市況上昇もあって輸出価格は上昇傾向、国内価格も一段と上昇する可能性が高く、メタルスプレッドは今後も拡大をたどりそうだ。 |
[東京製鐵株価詳報]
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[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
91,509 |
▼6,430 |
▼4,683 |
▼5,580 |
- |
4.0 |
03.03 |
130,095 |
1,344 |
2,624 |
1,527 |
9.8 |
4.0 |
04.03予想 |
155,000 |
16,500 |
17,000 |
15,000 |
96.7 |
6.0 |
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