(平成16年3月1日)
本日は広告市場拡大中のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(ヘラクレス、4281、1株)に注目する。
インターネット広告市場が拡大している。昨年は初の1,000億円台の大台に乗せ、今年は1,200億円から1,300億円、年率20%から30%伸びが続くといわれる。
市場拡大の要因の一つがインフラの整備だ。ADSLや光ファーバーなどの普及でブロードバンドユーザーが拡大したほか、大容量、高速通信化で広告主は動画表現や音楽等を使った効果的な広告作成が可能となった。
そのため、通信、金融や自動車、コンピューター、化粧品、食品などの消費財メーカーの大企業から出稿が目立っている。
同社は、博報堂とアサツー・ディ・ケイが大株主のインターネット広告企画・販売会社。前11月期の売上高(単体)は102億68百万円、経常利益は4億21百万円と黒字転換。大型広告主(半期で6,000万円以上の売上がある)の数が34社(2003年5月中間期は13社)に急増したほか、ヤフーへの出稿開始(昨年6月から開始。従来はサイバーコミュニュケーションズの独占出稿)の効果が10億円以上あったようだ。
今11月期の予想は会社側では発表していないが、市場の拡大、大株主からの出稿急増、ヤフーへの出稿効果で、売上高は市場成長率を上回る伸びを見せそうだ。 |
[デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.11 |
9,900 |
350 |
380 |
350 |
1,438.4 |
04.11予想 |
13,850 |
- |
600 |
300 |
1,258.5 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.11 |
4,901 |
▼207 |
▼174 |
▼561 |
- |
0.0 |
03.11 |
9,850 |
388 |
380 |
350 |
1,468.4 |
120.0 |
04.11予想 |
13,800 |
- |
600 |
300 |
1,258.5 |
120.0 |
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次は、ワコム(ジャスダック、6727、1株)。
同社は、電子ペンでパソコンなどの画面に直接、文字や画を描く入力機器(タブレットという、ペンとタブレット本体が基本構成)のトップメーカー。
シェアは世界で6割、国内では96%強とほぼ独占。コンピューターの上に直接、手書きのように書けるため、アニメの最終仕上げに使うなど、プロ用に普及しているほか、最近はIT通信インフラの普及でコンシューマ向けに伸びている。
従来はボードに書き込むタイプだったが、今後はディスプレイに直接書き込みが出来る液晶一体型にも注力。病院では手術の内容をその場で書き込める利便性が受け、多くの大学病院に入ろうとしているほか、都道府県、警察、消防署等にも採用が拡大している。
さらに、ペンとセンサーをコンポーネント製品として、様々な情報機器、例えば携帯電話やPDA、情報家電、玩具にまで用途が広がりそうだ。
現在、パソコン用(タブレットPC)は、全体の1%から2%程度と極めて低く、拡大の余地は大きい(パソコンメーカー16社が契約)。
一方で、携帯電話向けの方も、通信メーカーおよび端末メーカーの判断次第(投入時期等の問題)で、チャンスは大きいだろう。 |
[ワコム株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
02.03 |
12,325 |
402 |
515 |
113 |
6,578.0 |
03.03 |
15,037 |
1,035 |
1,031 |
503 |
28,088.5 |
04.03予想 |
16,600 |
1,300 |
1,230 |
580 |
6,180.1 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.03 |
9,180 |
45 |
629 |
351 |
20,319.4 |
5,000.0 |
03.03 |
11,566 |
218 |
337 |
131 |
6,584.4 |
5,000.0 |
04.03予想 |
12,300 |
- |
470 |
200 |
2,131.1 |
1,000.0 |
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野村の証券用語解説集
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