(平成16年6月28日)
本日は、英和(大証二部、商業=9857、千株)に注目する。
英和の2004年3月期の売上高は7%増の215億円、経常利益は黒字転換の3億95百万円だった。三井物産マシナリーからの営業譲渡による上乗せ分(売上で12億74百万円、利益で30百万円の寄与)があるものの、情報通信機器や第5次総量規制がらみの環境機器が好調だったほか、燃料電池の売上計上(2億円弱)等による増収効果および、コスト削減効果が利益を押し上げた。
英和の2005年3月期は、売上高が18%増の254億円、経常利益が38.1%増の5億45百万円を見込む。2005年3月期にフルに寄与するマシナリーの上乗せ分は、売上で43億円、利益で1億円強の前提だが、道路維持関連機械、環境関連機械、駐車場関連機械の堅調が想定され、控えめだ。
一方、注力市場・機器の堅調に加え、2004年3月期まで伸び悩んでいた更新需要が景気回復や相次ぐ事故、不祥事の発生によって、出てきたようだ。4・5月のスタートも順調で、早くも業績の上方修正期待が持てる状況。
なお、英和の2008年3月期売上高は300億円、営業利益9億77百万円、経常利益10億円という数値目標の「チャレンジ300」計画が示された。東京、名古屋地区での営業拠点の拡充、強化を図る他、M&Aなどを含めた規模の拡大を目指す。かなり強気の計画に見えるが、利益面ではそう難しい数字ではなさそうだ。 |
[英和株価詳報]
 |
[英和連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.3 |
20,106 |
▼113 |
▼90 |
▼347 |
- |
04.3 |
21,528 |
367 |
395 |
205 |
29.2 |
05.5予想 |
25,410 |
520 |
550 |
300 |
46.4 |
[英和単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
20,057 |
▼11 |
13 |
▼206 |
- |
10.0 |
04.3 |
21,423 |
365 |
388 |
117 |
15.8 |
10.0 |
05.3予想 |
25,300 |
- |
480 |
250 |
38.6 |
10.0 |
|
次は、デサント(東証一部、繊維=8114、千株)。
デサントは28年間やってきた「アディダス」ブランドが98年12月になくなり、2001年3月期には営業、経常赤字に転落、一時経営危機に陥った。しかし、第一次中期経営計画の下で、組織の改正、国内工場規模縮小、物流集約、主要ブランドのオペレーション見直し等の構造改革を進め、2004年3月期には営業、経常黒字転換した。
スポーツ小売市場の縮小傾向が続くなかで、デサントの2006年3月期売上高670億円、経常利益30億円を目標とした第2次中期計画を策定。
デサントは中国・アジアでの売上高を100億円に拡大するほか、個別ブランドの価値向上、戦略商品の開発、新事業の展開などを目指す。 |
[デサント株価詳報]
 |
[デサント連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
62,327 |
▼79 |
▼243 |
604 |
7.9 |
04.3 |
63,806 |
1,611 |
1,576 |
1,729 |
22.6 |
05.5予想 |
65,500 |
2,200 |
2,000 |
1,800 |
23.4 |
[デサント単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
54,146 |
▼512 |
▼651 |
289 |
3.8 |
- |
04.3 |
54,355 |
1,843 |
1,682 |
1,795 |
23.4 |
5.0 |
05.3予想 |
54,500 |
- |
1,900 |
1,850 |
24.1 |
5.0 |
infoseek 株価サービス
野村の証券用語解説集
|
※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。
※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
|
↑ページトップに戻る↑
↑前号へ↑
|
|