(平成16年7月5日)
今回は、東京鐵鋼(東証一部、鉄鋼=5445、千株)に注目する。
東京鐵鋼は、中堅電炉メーカーで、棒鋼が中心だ。
施工時間やトータルコストの大幅な削減が可能となるビル建設工事等用棒鋼「ネジテツコン」の拡販で、東京鐵鋼の収益は急回復。電炉最大手である東京製鐵が鋼材価格の相次ぐ引き上げを行い、鋼材価格が上昇しているほか、原料である鉄スクラップ価格が落ち着きを取り戻し、製鋼マージンが今上期から下期にかけて、より拡大しそうだ。
天王州や品川といった首都圏再開発事業が活発で、利益率の高い「ネジテツコン」も好調だ。上方修正の可能性もある。
一方で、東京鐵鋼はリサイクル事業に注力している。廃家電、廃自動車の中から、塩ビ、ガラス、非鉄、鉄等を選別、回収、プラスチックを燃料として取り出すASR(自動車シュレッダーダスト)処理設備が分社化した東北に完成した。コストダウンの目玉とする方針だ。 |
[東京鐵鋼株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.3 |
34,865 |
2,699 |
1,697 |
1,956 |
49.3 |
04.3 |
36,864 |
2,520 |
1,575 |
1,053 |
28.7 |
05.3予想 |
48,000 |
3,500 |
2,500 |
2,000 |
42.7 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
26,059 |
1,335 |
986 |
994 |
21.2 |
- |
04.3 |
26,921 |
1,012 |
750 |
615 |
13.2 |
- |
05.3予想 |
37,000 |
- |
1,700 |
1,500 |
32.0 |
0.0〜3.0 |
|
今回二番目は、光学部品が成長しているジオマテック(ジャスダック、電気機器=6907、百株)。
ジオマテックは、真空成膜技術に特化した中小型液晶表示装置の成膜受託加工メーカーだ。
ジオマテックの前期は147%の経常利益、と過去最高益を更新した。それは、従来のパソコン向けから、販売台数の多い携帯電話向けが急拡大したためだ。
なかでも携帯電話のカラー化が日本、韓国だけでなく、西ヨーロッパ、北米、中国でも広がったことによる。
一方で、ジオマテックの光学部品は北米を中心にリアプロジェクションテレビ用途に販売を開始し、収益を支えた。
今期は、携帯電話のカラー化が世界的に進展するほか、光学部品は海外でのリアプロジェクションテレビ用途の拡大が期待され、増益基調が続きそうだ。 |
[ジオマテック株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
20,526 |
1,391 |
1,444 |
665 |
70.1 |
04.3 |
22,965 |
3,547 |
3,567 |
1,887 |
203.5 |
05.3予想 |
25,300 |
3,950 |
3,950 |
2,370 |
258.9 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
20,526 |
1,420 |
1,473 |
716 |
75.7 |
20.0記念配当 |
04.3 |
22,923 |
3,540 |
3,593 |
1,912 |
206.2 |
25.0 |
05.3予想 |
24,900 |
- |
3,900 |
2,320 |
235.5 |
25.0 |
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野村の証券用語解説集
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