(平成16年8月2日)
本日は、ニチハ(東証一部、窯業=7943、千株)に注目する。
ニチハの前期の売上高は4.7%増の805億円、経常利益は47.5%増の53.8億円と増収・増益だった。
外壁材8品目の平均単価は下げ止まらず3,667円(4.5%減)となったものの、売上数量は6.2%増と業界全体の2.4%増と比較して大きく伸び、ニチハの業界内シェアは36.8%に高まったことにくわえ、コストダウン効果が利益を押し上げた。
ニチハの今期の売上高は9.3%増、経常利益は20.9%増、EPSは92.46円を見込む。上期は好調が続きそうだが、下期は前年あった住宅ローン減税の駆け込み需要の反動を予想し、数量の伸びは1.6%程度にとどまる。
ただ、ニチハのシェアの拡大、大建工の外装材事業買収、足元の好調を鑑みれば、通期会社計画の達成は可能だ。
ニチハは、中期的には売上高1,000億円、シェア50%目標にしている。しかし、具体的な戦略を見れば無理な計画でない。
ニチハの株価は、今後、シェア50%達成による高収益企業を織り込んでいくと思われる。 |
[ニチハ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.3 |
76,930 |
4,084 |
3,645 |
1,400 |
36.3 |
04.3 |
80,526 |
5,703 |
5,376 |
3,181 |
83.9 |
05.3予想 |
88,000 |
7,000 |
6,500 |
3,500 |
93.8 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
69,901 |
4,585 |
4,163 |
2,200 |
57.8 |
16.0 |
04.3 |
73,131 |
4,692 |
4,517 |
2,630 |
69.2 |
16.0 |
05.3予想 |
80,400 |
- |
5,500 |
3,200 |
85.7 |
18.0 |
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本日二番目は、日本医薬品工業(大証二部、化学=4541、千株)。
日本医薬品工業の2004年5月期の売上高は8%増、営業利益は7%増。薬価改定の影響を受けるが、「メバン錠5・10」や「リポオフ錠5」などが好調だ。
日本医薬品工業の2004年11月通期の売上高は、11%増の195億円、営業利益は6.5%増の30億円となる見通しだ。ただし、全額出資会社の不動産の減損処理で30億円の特損を見込み、当期利益は1億円程度にとどまる。
なお、GE(後発医薬品)の日本での使用比率は金額ベースで4.8%、数量ベースで12.2%と低く(2002年)、患者負担の抑制の流れもあって、今後も需要の増加が見込まれるほか、「タケプロン」、「キネダック」、「ハルナール」などの大手メーカーの特許切れもあり、日本医薬品工業の業績拡大が見込まれる。 |
[日本医薬品工業株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
02.11 |
14,662 |
1,645 |
1,267 |
1,156 |
39.8 |
03.11 |
17,646 |
2,816 |
2,345 |
2,360 |
83.0 |
04.11予想 |
19,500 |
- |
2,800 |
100 |
3.4 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.11 |
17,051 |
2,603 |
2,284 |
2,301 |
80.9 |
6.0 |
04.11予想 |
18,900 |
- |
2,700 |
50 |
1.7 |
6.0 |
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野村の証券用語解説集
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