(平成16年8月16日)
今回は、中間期の業績を上方修正したアサヒビール(東証一部、食品=2502、千株)に注目する。
アサヒビールは発泡酒や缶チュ−ハイが計画より苦戦したが、ビールの堅調、子会社のアサヒ飲料の好調、販売促進費・製造物流費などのコスト削減効果が大きく、中間期の経常利益は93%の大幅増益となった。
通期では売上高を当初計画より若干、下方修正したが、経常利益は40億円の上方修正。足元は猛暑の影響で好調が続いているのにくわえて、コスト削減がアサヒビールの利益をさらに押し上げる可能性がある。
なお、中期計画では2006年12月期の売上高1兆6,600億円、経常利益1,000億円という数値目標が示されているが、M&Aや提携を含めたグループの成長を構築する方針だ。アジアでの積極展開に期待したい。
また、財務リストラなどで特別損失が発生し、2006年12月期の見かけ上のEPSは低く抑えられている。 |
[アサヒビール株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
02.12 |
1,375,267 |
69,340 |
57,554 |
14,754 |
28.9 |
03.12 |
1,400,301 |
78,983 |
70,480 |
23,210 |
46.8 |
04.12予想 |
1,435,000 |
- |
84,000 |
28,000 |
54.5 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
02.12 |
1,093,773 |
69,807 |
56,720 |
10,565 |
20.7 |
13.0 |
03.12 |
1,106,977 |
72,365 |
62,838 |
16,379 |
33.1 |
13.0 |
04.12予想 |
1,123,000 |
- |
69,000 |
24,000 |
46.7 |
15.0 |
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今回二番目は、パーキングシステム拡大中の日本コンピューター・ダイナミクス(ジャスダック、運輸・倉庫・情報・通信=4783、千株)。
日本コンピューター・ダイナミクスは、エネルギー、金融、保険、物流業界の大手基幹システムの構築などを手がけるシステム開発が主力事業だが、自転車駐輪場のシステム開発、機器設置、管理・運営をおこなうパーキング・システム事業の成長性に期待する。
駐輪関連の市場規模や1,200億円、うち駐輪場整備は265億円、運営管理は865億円といわれるが、放置自転車対策で公共駐輪場の民間委託が広がっている。
日本コンピューター・ダイナミクスのタイプは、自転車1台ごとに鍵をかけてコンピューター制御する方式で、超大型の駐輪場を除けば効率的な方法と見られる。
この事業の売上高は前期12億57百万円、今期は15億円を日本コンピューター・ダイナミクスでは計画しているが、早期に30億円、中期的には50億円を狙う。
一方で、システム開発事業は競争が厳しいが、業界環境の好転の兆しや中・小企業への営業強化、コスト削減などにより、増収・増益を見込む。 |
[日本コンピューター・ダイナミクス]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
6,859 |
322 |
283 |
74 |
19.3 |
04.3 |
7,570 |
340 |
368 |
160 |
40.0 |
05.3予想 |
8,100 |
500 |
500 |
230 |
60.5 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
6,029 |
238 |
200 |
25 |
6.8 |
10.0 |
04.3 |
6,662 |
275 |
304 |
122 |
30.0 |
10.0 |
05.3予想 |
7,000 |
- |
420 |
180 |
47.4 |
10.0 |
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野村の証券用語解説集
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