(平成16年8月23日)
本日は、角川ホールディングス(東証二部、情報・通信・ガス=9477、百株)に注目する。
角川ホールディングスは、第1四半期が好調で、中間期売上高を570億円から580億円、経常を17億5千万円から25億円に、通期売上高を1,200億円から1,210億円、経常を55億円から58億円に上方修正した。
角川書店は書籍、コミックス堅調および返品率の低下、角川映画の好調、新規連結にくわわったエンターブレイン(ダービースタリオンが第1四半期で予想の30万本を大きく上回る60万本を販売した)、アスキーの好調、全社的な経費削減効果が寄与したため。
角川ホールディングスは第1四半期で経常利益23億48百万円億円を稼いでおり、足元の状況(出版業界にやや明るい兆し、ヒット作の出現など)も合わせると、上方修正後も非常に控えめな予想だ。
角川ホールディングスは事業基盤拡大に向けた戦略的なM&Aも今後期待され、高PERは容認出来よう。 |
[角川ホールディングス株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.3 |
88,801 |
3,544 |
3,639 |
1,421 |
52.6 |
04.3 |
91,614 |
4,834 |
5,230 |
2,304 |
86.8 |
03.3予想 |
121,000 |
- |
5,800 |
2,850 |
108.7 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
76,377 |
2,935 |
3,204 |
1359 |
52.0 |
12.5 |
04.3 |
1,333 |
385 |
585 |
333 |
13.0 |
12.5 |
05.3予想 |
2,300 |
- |
1,100 |
700 |
26.7 |
12.5 |
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本日の二番目は、電通好調の恩恵を受ける電通テック(Jストック、4682、百株)。
電通テックは、電通グループの総合セールスプロモーション会社で、販促プロモーション制作、イベントプロモーション制作、広告・コンテンツ制作等が主な業務内容だ。電通テックの約9割が電通向けの売上高だが、オリンピックなどの寄与で電通が好調に推移していること、電通との関係強化で同社の業務範囲及び売上高が拡大傾向にある。
第1四半期の売上高は30%増の323億円と大幅な増収となった。利益面では粗利益率の改善が0.2%あったほか、販売管理費の削減などで、営業損失が大幅に減少した(損失は季節要因)。
だが、電通テックは第1四半期の大幅な増収にもかかわらず、中間期、通期の業績見通しは変えなかった。もともと電通テック側の計画が控えめなうえ、足元の状況を鑑みれば上方修正の可能性が高い。 |
[電通テック株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
136,350 |
3,194 |
3,157 |
1,537 |
146.7 |
04.3 |
135,475 |
1,953 |
1,964 |
517 |
48.5 |
05.3予想 |
149,500 |
2,290 |
2,330 |
830 |
79.8 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
132,950 |
3,002 |
2,997 |
1,476 |
141.6 |
10.0 |
04.3 |
1,35,475 |
1,778 |
1,837 |
534 |
50.9 |
10.0 |
05.3予想 |
144,000 |
- |
2,020 |
700 |
67.3 |
10.0 |
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野村の証券用語解説集
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