(平成16年8月30日)
今回は、わらべや日洋(東証一部、食品=2918、百株)。
わらべや日洋は、売上高の7割強がセブンイレブン向けという業界最大の製造ベンダーだ。
わらべや日洋の第1四半期は計画を上回る好調(売上高が318億円、経常利益が10億円)。大阪、名古屋地区の売上高が予想を上回ったほか、米価が予想を下回ったためだ。
通期では、米価、鶏価格などの原料高を織り込んだ利益計画となっており、売上増も鑑みれば、計画を上回る可能性はありえよう。
わらべや日洋はセブンイレブン向けが多くを占めるため、安定的ながらも利益率は低い。そのため、同社の成長の鍵はセブンイレブンの出店増となる。
ちなみに、セブンイレブンの総店舗数(国内)は前期初めて1万店の大台に乗った(純増は613店)が、今期は650店、来期は700店の純増と高水準だ。
また、名古屋地区の出店加速が足元、同社に追い風となろう。 |
[わらべや日洋株価詳報]

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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.2 |
111,611 |
1,984 |
1,847 |
649 |
62.2 |
04.2 |
119,519 |
3,009 |
2,803 |
1,564 |
137.8 |
05.2予想 |
122,650 |
3,120 |
3,030 |
1,700 |
122.0 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.2 |
82,593 |
1,210 |
1,382 |
412 |
39.4 |
17.5 |
04.2 |
88,761 |
2,148 |
2,172 |
1,265 |
114.0 |
17.5 |
05.2予想 |
90,120 |
- |
2,340 |
1,360 |
97.6 |
17.5 |
|
今回の二番目は、最悪期を脱した西友(東証一部、商業=8268、千株)。
西友の2004年6月中間期は売上高が5,095億円と計画を下回った。4月からの消費税総額表示の影響で客単価がダウンしたほか、一連のリストラで営業力が一時的に落ち既存店売上高が3.5%減少したためだ。
ただし、経常利益は5億円と計画値を確保。人件費を中心にコスト削減が寄与した(79億円の減少)。
西友の最大の課題はどのように売上増をおこなうかにある。ウォルマート社のノウハウである「棚割(モジュラープランニング)の導入に着手したほか、プライベート・ブランドの強化やウォルマート商品導入などの新商品の展開、スマート(店舗)システムの全店導入(来期中に)、店舗オペレーションの改善などにより、競争力アップを目指す。
ウォルマート主導で同社の抜本的な改革は始まったばかりだ。本格的なコスト削減、インフラの整備、営業力の強化など、やるべき課題はまだまだ多い。
また、会社目標の2007年度成長期入りは容易ではない。しかし、最悪期は脱したと考えられる。 |
[西友株価詳報]

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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.2 |
1,139,718 |
16,563 |
8,071 |
▼90,844 |
- |
03.12 |
937,594 |
10,077 |
2,925 |
▼7,087 |
- |
04.12予想 |
1,086,000 |
- |
7,500 |
500 |
0.8 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.2 |
783,604 |
7,930 |
1,015 |
▼124,327 |
- |
- |
03.12 |
644,275 |
6,652 |
550 |
▼9,540 |
- |
- |
04.12予想 |
784,600 |
- |
3,400 |
▼20 |
- |
- |
※西友は2003年に決算期の変更を行っており、2003年12月期業績が少な目に表示されています。
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野村の証券用語解説集
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