(平成16年9月13日)
今回は、高機能化を進めている小糸製作所(東証一部、電気機器=7276、千株)。
小糸製作所の第1四半期の売上高は12.8%増、経常利益は4.6倍となり、中間期の売上高は86億円、経常利益は19億円の上方修正を行った。
ただ、原材料価格の動向、景気の不透明感を鑑み、小糸製作所は通期計画を変えていないが、上方修正の可能性は高そうだ。
自動車照明関係が国内自動車生産台数の堅調、売れ筋車種への納入開始にくわえ、原価低減効果が加わって、好調を維持すると思われるためだ。
なお、自動車用ヘッドランプは高機能化が進んでいる。ステアリング操作に応じてヘッドランプを制御する前進前方照明システム(AFS)や水銀を使用
しない高輝度ディスチャージ(HID)ヘッドランプ(明るく耐久性に優れ省電力タイプ)、ヘッドランプの大型化・複雑化、レンズの透明化などもある。
これらの高機能化は新技術の内製化を進める小糸製作所に有利だ。
なお、小糸製作所は2008年3月期営業利益280億円目標の中期計画を推進中。 |
[小糸製作所株価詳報]
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[連結]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
03.3 |
311,133 |
13,157 |
12,997 |
5,826 |
35.5 |
04.3 |
334,254 |
13,723 |
15,345 |
6,440 |
39.2 |
05.3予想 |
350,600 |
16,600 |
17,700 |
7,600 |
47.3 |
[単独]
- |
売上高 百万円 |
営業利益 百万円 |
経常利益 百万円 |
利益 百万円 |
1株利益 円 |
1株配当 円 |
03.3 |
156,967 |
5,195 |
7,981 |
5,894 |
36.0 |
10.0 |
04.3 |
170,115 |
6,743 |
10,402 |
6,036 |
36.8 |
12.0 |
05.3予想 |
170,500 |
- |
10,500 |
6,300 |
39.2 |
12.0 |
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次は、順調なスタートをした伊藤忠商事(東証一部、商業=8001、千株)。
世界景気の拡大基調、エネルギー価格の上昇および需要の増加、中国の高成長などを背景に、総合商社の業績は軒並み絶好調だ。
伊藤忠商事の第1四半期の売上総利益も全事業セグメントで増加し11.5%増、純利益は過去最高となった2000年度に次ぐ高水準だった。
伊藤忠商事の第1四半期純利益の進捗率は通期計画に対し30%強で、伊藤忠商事の収益構造が下期偏重型である点を鑑みれば、順調なスタートと言える。
また、退職給付費用の減少もあり、販管費の伸びは抑制されている。
通期の純利益は伊藤忠商事の計画が710億円だが、繊維・食品などの消費関連の好調、情報通信事業の回復基調、世界景気の拡大基調から、770億円程度が見込まれる。
なお、今期は復配が計画されている。 |
[伊藤忠商事株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
10,461,620 |
100,719 |
57,675 |
20,078 |
13.1 |
04.3 |
9,516,967 |
79,216 |
▼92,046 |
▼31,944 |
- |
05.3予想 |
9,200,000 |
140,000 |
24,000 |
80,000 |
50.5 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
7,022,967 |
1,920 |
33,241 |
8,152 |
5.3 |
5.0 |
04.3 |
6,136,985 |
▼27,057 |
6,887 |
▼100,691 |
- |
0.0 |
05.3予想 |
6,000,000 |
- |
50,000 |
25,000 |
15.8 |
6.0〜7.0 |
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