(平成16年11月15日)
今回はコマツ(東証一部、機械=6301、千株)。
コマツの今上期の売上高は20.5%増の6,839億円、営業利益は63%増の461億円となり、半期ベースでの過去最高の売上・利益の更新した。
コマツの建設・鉱山機械の売上高が米国、アジア、中近東で伸びて初めて5,000億円を超えたほか、産業機械・車両、エレクトロニクス事業も好調だった。鋼材価格の上昇はあったが、欧米市場での値上げ、コスト削減で吸収。
コマツの通期業績見通しは下記のとおりだが、米国、欧州、アジア、中近東などでの建設機械が好調で中国の急減速をカバー。為替の円高(下期105円前提)がなければ、営業利益は1,000億円の大台乗せもあり得る。
コマツの来期は原油や資源価格の高騰でエマージング市場向けに拡大が期待されるほか、今期のコストアップ要因となった生産コストアップ要因が取り除かれ、増収・増益を確保しよう。
世界最大手のキャタピラーは、お膝元の北米市場で圧倒的な優位と高収益を誇るが、コマツの建機も海外では営業利益率が10%超と健闘している。コマツの全社ベースでの営業利益率10%に向けて、今度の取り組みに期待したい。筆者は、時価水準は未だ評価不足と考える(予想PER20倍目標)。 |
[コマツ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
1,089,804 |
33,178 |
12,905 |
3,009 |
3.1 |
04.3 |
1,196,418 |
65,926 |
27,036 |
26,963 |
27.2 |
05.3予想 |
1,400,000 |
96,000 |
90,000 |
50,000 |
50.1 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
376,912 |
11,259 |
12,634 |
3,486 |
3.5 |
6.0 |
04.4 |
418,686 |
20,931 |
19,942 |
10,588 |
10.5 |
7.0 |
05.5予想 |
510,000 |
- |
32,000 |
16,500 |
16.5 |
11.0 |
|
二番目は、ネットマークス(東証二部、情報・通信・ガス=3713、1株)。
ネットマークスは、ネットワークシステムの導入検討から設計・構築にいたるまで、ネットワーク技術と関連製品を組み合わせ最適なネットワーク環境を実現する総合的なサービスの提供を行う「ネットワークインテグレーター」だ。
そのなかでネットマークスはトータルセキュリティー、IPテレホニー、ストレージネットワーク、ブロードバンドインフラの4分野へ経営資源を投入中。4日に中間期の業績を発表した。売上高は90.8%%増の265億33百万円、営業利益は前年の1億03百万億円の赤字から3億05百万円の黒字転換。
ネットマークスの牽引役は主力のIPテレホニー売上で、前年比2.8倍の51億18百万円と好調だ。ネットマークスはシスコシステムズのIP電話機器をほとんど取り扱い、シスコのシェア上昇で同社の収益拡大期待もできる。
なお、ネットマークスの足元も好調で、通期の営業利益予想(会社計画は22億4千億円)は上方修正される可能性がある。
なお、ネットマークスの実績は金融業界に多い。 |
[ネットマークス株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
28,251 |
878 |
828 |
393 |
11,302.4 |
04.3 |
41,204 |
1,431 |
1,311 |
605 |
15,783.9 |
05.3予想 |
60,600 |
- |
2,080 |
980 |
6,122.1 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
28,277 |
704 |
731 |
405 |
11,662.0 |
2,500 |
04.3 |
34,918 |
801 |
913 |
598 |
15,593.8 |
3,750記念配当 |
05.3予想 |
42,100 |
- |
1,300 |
760 |
4,747.7 |
1,500 |
※2004年3月と9月に1→2株への分割をおこなっている。
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野村の証券用語解説集
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