(平成17年1月31日)
本日は、来期大幅増益期待の大同特殊鋼(東証一部、鉄鋼=5471、千株)。
大同特殊鋼は、特殊鋼メーカーでは世界最大級、新日鉄系だが独立心強く、自動車向けが多い。
自動車生産の好調などで特殊鋼生産は2002年4月〜6月以降、連続して前年を上回っている。しかし、能力増強に限りがあり、2003年度後半から現在まで特殊鋼需給は逼迫状況が続いている。
業界トップの大同特殊鋼も日産やホンダ向けなどにフル生産が続いている。業績は今期会社計画並み、来期は大幅増益が予想される。
今期に比べ来期大幅増益予想となりそうな理由がメタルスプレッドの拡大だ。原料のモリブデンやバナジウム、タングステンなどの上昇は見込まれるが、主原料である鉄スクラップ価格は落ち着きを見せてそうだ。
一方で、今下期からの価格引き上げなどで販売価格の上昇が予想されるうえ、50億円を投じる知多工場の生産性向上(各ライン間の設備能力のアンバランスを解消)で生産能力がアップ(10月までにほぼ完了する予定)、販売数量増が期待されよう。 |
[大同特殊鋼株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
344,456 |
6,324 |
3,861 |
▼10,378 |
- |
04.3 |
367,793 |
9,616 |
8,986 |
4,201 |
9.4 |
05.3予想 |
423,000 |
19,500 |
20,000 |
10,000 |
23.0 |
[単独]
- |
経常収益
百万円 |
業務純益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
208,211 |
174 |
▼1,600 |
▼12,867 |
- |
1.0 |
04.3 |
213,844 |
2,802 |
2,364 |
3,048 |
7.0 |
2.0 |
05.3予想 |
257,000 |
- |
8,500 |
4,500 |
10.4 |
4.0 |
|
次は、減益で株価軟調のキャンドゥ(東証一部、商業=2698、百株)に注目。
キャンドゥは、前期は上場以来初の減益決算。
キャンドゥの既存店売上高が2.1%減と想定の1%減を下回ったほか、新規出店(直営105店、FC10店の純増)の加速などで経費がかさんだ。
キャンドゥの既存店が低迷したのは、主に急速な出店で店長育成、教育などのマネジメント面での問題があったためだ。今期はその辺の対策を講じるうえ、不振店のスクラップ(78店を予定)、店舗基盤システムによる店舗効率のアップで、収益性を上げる方針。
12月は天候不順などで3.9%減とやや厳しいスタートながら、1月は堅調のようだ。
なお、100円ショップ業界の将来性に懐疑的な見方はあるが、顧客支持のもと、首都圏中心の出店を計画している業界2位のキャンドゥにはチャンスが大きいと筆者は考えている。株価は新安値更新で、当面は仕込み時期を探る展開ではないか。 |
[キャンドゥ株価詳報]
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[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.11 |
52,040 |
2,141 |
2,076 |
938 |
12,108.4 |
2,000記念配当 |
04.11予想 |
62,188 |
2,034 |
2,054 |
887 |
12,434.7 |
2,500記念配当 |
05.11予想 |
69,100 |
- |
2,680 |
900 |
5,914.4 |
1,000 |
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野村の証券用語解説集
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