八丁堀克美の株式勉強会
【続ズバリ株】

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最終更新日:2005年6月28日

(平成17年6月27日)


 本日は、中長期スタンスで三菱商事(東証一部、商業=8058、百株)に注目する。


 総合商社6社の業績は、資源高、不採算部門からの撤退などが寄与して、再建中の双日を除いていずれも過去最高益となった。


 そのなかで三菱商事は、2005年3月期の営業利益は13年ぶりの過去最高益更新、当期純利益は1,824億円と2期連続の過去最高益を更新した。


 三菱商事の業績が他社に先駆けて好調なのは、選択と集中によるエネルギー等への積極投資が奏功したためだ。2005年3月期は、商品市況の好調を背景に、「エネルギー事業」、「金属」が利益を押し上げたほか、「機械」を中心に他部門も全般に大幅な増益であった。


 なお、ローソン株評価損、三菱自動車株強制評価減などで有価証券評価損益は690億円の赤字となった。


 2006年3月期は、鉄鋼原料炭の価格アップによるMDP社の持分利益が約700億円の大幅増益となるほか、その他金属資源の増益、前期の特損(有価証券損等)の反動などにより、当期利益は5割強の大幅な増益を見込む。


 2007年3月期は商品市況高騰の反動で減益が想定されるが、2008年3月期はサハリンUの業績寄与などで、再び過去最高益を更新する見通しだ。


 株主還元も積極的だ。2006年3月期は26円の計画ではあるが、更なる増配の余地もある。

[三菱商事株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
04.3 3,491,124 130,523 150,218 115,370 73.7
05.3 4,145,884 183,365 209,799 182,369 116.5
06.3予想 4,230,000 300,000 360,000 280,000 178.6

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
04.3 8,990,665 ▼4,044 61,793 32,957 20.9 12.0
05.3 9,961,909 21,155 110,289 66,111 42.1 18.0
06.3予想 10,100,000 - 160,000 99,000 63.2 26.0

 次は割安感の強い、英和(大証二部、商業=9857、五百株)


 英和の前期は16%の増収となったが、産業機械が買収効果で25%の大幅増となったほか、計測制御機器、測定・検査機器がともに2桁以上の伸びとなったためだ。


 利益面では、単体で大口案件増加による粗利率低下があったが、子会社群が黒字化、販売管理費も人件費増はあるも抑制、2割の経常増益。


 今期英和は、中小企業の設備投資が上期抑制気味ながらも、大企業中心に新規投資が見込まれ、5%強の増収を見込む。利益面では、粗利率はほぼ横ばいながら、販売管理費をやや多めに見積もっており、売上次第では上ブレも。


 なお、新中期計画では、2008年3月期売上高300億円、経常利益10億円、当期利益5億46百万円の数値目標を発表、利益重視の経営姿勢も積極的な営業活動を展開する方針。流動性に難はあるが、連結BPSは886円、時価は割安感が極めて強い。
[英和株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
04.3 21,528 367 395 205 29.2
05.3 25,055 441 477 239 33.7
06.3予想 26,420 588 600 300 46.4

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
04.3 21,423 365 388 117 15.8 10.0
05.3 25,031 376 420 199 27.7 11.0
06.3予想 26,300 - 570 280 43.3 11.0

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