(平成17年8月22日)
本日は、昭和電工(東証一部、化学=4004、千株)に注目する。
昭和電工のHD事業の成長性今中間期の売上高は前年比12.3%増の3,910億円、経常利益は同22.0%増の271億円となった。セグメント別には石油化学部門が254億円の増収、38億円の営業増益、電子・情報部門が113億円の増収、9億円の営業増益となったほか、無機材料も堅調。
上期好調を受けて、通期の業績を修正。売上高は当初計画の7,800億円から7,900億円に、営業利益は525億円から560億円に上方修正。営業利益の増額35億円のセグメント内訳は、石油化学が40億円、無機材料が10億円の上方修正、アルミニウム等が下方修正。電子・情報部門は、HD事業が好調なものの、化合物半導体が不振でトータルは変化ないようだ。石油化学部門では原料価格上昇が懸念されるが、上期は製品価格の上昇で吸収、下期も前年並の利益を確保しそうな状況。
なお、収益の牽引役として期待されるのがHD事業。AV機器、パソコン、ゲーム、携帯電話にくわえて、携帯音楽プレーヤーなど向けにHDの需要が急拡大、昭和電工は、日本、台湾、シンガポールで現在フル生産状態。昨年上期は月産620万枚→今上期は990万枚弱だったが、来年の3月末までに月間生産能力を1375万枚に引き上げる方針だ。ユーザーからの引き合いは強く、早期に稼働率が上昇、固定費増加を吸収しそうだ。
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[昭和電工株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.12 |
689,366 |
38,546 |
23,840 |
10,317 |
9.07 |
04.12 |
740,706 |
52,071 |
38,912 |
7,596 |
6.66 |
05.12予想 |
790,000 |
56,000 |
46,500 |
31,000 |
27.13 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.12 |
461,994 |
22,911 |
12,967 |
5,020 |
4.41 |
2.00 |
04.12 |
525,801 |
44,074 |
35,200 |
9,602 |
8.42 |
3.00 |
05.12予想 |
550,000 |
- |
32,500 |
15,000 |
13.13 |
3.00 |
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本日二番目は、サンドラッグ(東証一部、商業=9989、百株)。
サンドラッグの第1四半期の売上高は21.7%増の433億円、経常利益は29.1%増の31.2億円と2桁の増収、増益。1店のスクラップ&ビルド含め8店を改装、既存店活性化に注力。第1四半期の既存店売上高は5.6%増加と好調(既存店売上高の前提は、上期2.8%、下期1.8%、通期で2.3%増)。新規出店は7店(子会社分含む)、FC2店契約。
粗利益率は0.1%アップの22.1%が通期の前提だが、第1四半期の粗利益率は前年比0.3%改善と順調。第1四半期の好スタート、MDの精度向上、PBの拡大、人材教育の強化、物流整備、S&Bの強化、改装の積極実施(25店予定)などから、通期業績の計画超過を目指す。
サンドラッグは厳しい出店基準をクリアした競争力のある店舗を有しているうえ、他チェーンの進出による競争激化があるも、MDの強化等で既存店が好調に推移している。業界再編が加速しているなか、勝ち組のドラッグストアとして注目する。
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[サンドラッグ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
122,403 |
8,282 |
8,497 |
4,661 |
283.38 |
05.3 |
153,949 |
11,059 |
11,308 |
6,625 |
206.36 |
06.3予想 |
180,000 |
12,320 |
12,580 |
7,300 |
217.37 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
121,588 |
8,268 |
8,494 |
4,665 |
283.66 |
45.00 |
05.3 |
152,900 |
10,973 |
11,234 |
6,590 |
204.94 |
45.00 |
06.3予想 |
178,700 |
- |
12,530 |
7,270 |
216.48 |
45.00 |
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野村の証券用語解説集
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