(平成17年9月5日)
本日は、まずライオン(東証一部、化学=4912、千株)に注目する。
中間期の売上高は前年比5.9%増の1598.8億円。中外から買収した大衆薬事業、韓国家庭品事業(CJライオン)の買収で増収となった。
利益面では、営業利益が前年比6.9%減少、経常利益が同3.3%減少。原材料価格の上昇(前年比8億円増加)、新事業・新ブランド立ち上げ費用増、売上構成比の変化等の悪化要因はあったものの、トータルコストダウンによるカバー(31億円強)により、当初計画に比べ営業利益で6.7億円、経常利益で43億円上回った。
なかでも、国内家庭品事業の抜本的体質強化を行うため、主力の洗剤「トップ」で売上減少までも覚悟した販促費の抑制に成功した点が大きい。くわえて、柔軟剤なども新製品の発売を機に単価アップを目指す方針だ。
通期では、販促費の更なる効率化と新製品積極投入効果、「グロンサン」、「バルサン」といった大衆薬などの貢献で、会社計画を上回る可能性。「VIP 09」計画では、2009年12月期の売上高4,000億円、経常利益200億円、ROE10%超が目標となっている。
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[ライオン株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.12 |
308,545 |
9,865 |
11,270 |
10,946 |
36.81 |
04.12 |
309,515 |
6,021 |
8,271 |
-4,723 |
- |
05.12予想 |
335,000 |
7,000 |
9,500 |
5,500 |
17.54 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.12 |
273,601 |
4,329 |
7,827 |
3,765 |
12.57 |
8.00 |
04.12 |
267,382 |
1,600 |
5,295 |
-5,428 |
- |
8.00 |
05.12予想 |
280,000 |
- |
6,000 |
4,000 |
12.76 |
8.00 |
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さて、本日二番目は、三菱ガス化学(東証一部、化学=4182、百株)。
第1四半期の売上高は10.6%%増の1016億円、営業利益は31.2%増の75.74億円と順調なスタートとなった。
今回からセグメント区分が変更されて5区分になったため従来とは単純比較ができないが、天然ガス系や機能化学品の営業利益が前年比プラスに、特殊機能材が微減益程度、芳香族化学品が横ばいとなった模様。通期見通しは会社側では変更していないが、主力の天然ガス系が好調なことから上ブレ期待が強い。
なお、新潟工場でコエンザイムQ10のプラントを新設、生産能力を年産70万トン規模に引き上げる方針。これにより同社の生産能力はカネカに次ぐ第2位の規模となる見通し。
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[三菱ガス化学株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
340,710
|
14,934 |
18,879
|
10,622 |
22.91 |
05.3 |
388,589 |
30,868 |
37,726 |
23,348 |
50.41 |
06.3予想 |
405,000 |
30,000 |
38,000 |
25,000 |
51.71 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
240,575 |
5,551 |
5,973 |
2,723 |
5.88
|
4.00 |
05.3 |
281,679 |
18,393 |
20,125 |
10,448 |
22.59 |
6.00 |
06.3予想 |
295,000 |
- |
20,000 |
13,000 |
26.89 |
7.00 |
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野村の証券用語解説集
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