(平成17年10月17日)
本日は、バリューアップが見込まれる日産自動車(東証一部、輸送用機器=7201、百株)に注目する。
2002年5月に公表された「日産180」の数値目標の一つである「世界で100万台の販売増加(2002年3月期比)を達成したと日産のゴーン社長は9月22日に発表した。米国が38万台増、欧州7万台増、日本18万台増、その他地域42万台増(中国中心)で、日本は目標の22万台増を下回ったが、市場動向を鑑みれば概ね評価出来そうだ。
なお、今期からの新中期計画「日産バリューアップ」では2009年3月期の世界販売台数約420万台、2008年3月期に業界トップレベルの収益性、ROIC20%以上の維持などが目標だ。主力の北米市場で2007年3月期の下期以降に相次いで新型車を投入するほか、フルモデルチェンジも積極的に行い、日本市場での強化、世界の出遅れているマーケットで販売台数増加などを目指す。
なお、日産の今期は原材料価格の上昇や償却費の増加などはあろうが、販売台数の増加、足元の円安傾向、コストダウン効果もくわわって、会社計画を上回る可能性がありそうだ。
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[日産自動車株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
7,429,219 |
824,855 |
809,692 |
503,667 |
122.02 |
05.3 |
8,576,277 |
861,160 |
855,700 |
512,281 |
125.16 |
06.3予想 |
9,000,000 |
870,000 |
860,000 |
517,000 |
114.36 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
3,480,290 |
245,836 |
228,098 |
80,713 |
18.15 |
19.00 |
05.3 |
3,718,720 |
231,764 |
203,711 |
102,415 |
23.24 |
24.00 |
06.3予想 |
3,960,000 |
- |
194,000 |
107,500 |
23.78 |
29.00 |
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本日二番目は、経営再建へ向かうダイエー(東証一部、商業=8263、五十株)。
また、業績が会社計画通りに達成した場合、株主重視の姿勢として大幅な増配が期待される。
ダイエーは9月末には「事業再生計画」における全撤退店舗の決定が発表された。ダイエーの新たに閉店が決まったのは千葉県「津田沼店」、神戸「ハーバーランド店」、埼玉県「川口店」などの14店舗。
さきに発表された店舗と合わせると54店舗。この閉店と改装により赤字店はほぼなくなると見られる。また、エリア別には首都圏、近畿、九州の3地域に店舗を集中展開、「新鮮宣言」で青果の鮮度改善を約束するなど、ダイエーは食品部門の強化を行うほか、積極的な外部テナントの活用を進める。
ダイエーは一連の施策により、コア事業である小売事業の収益改善にようやく目処がつく。現経営陣の今後の動向に注目したい。
一方、足元の既存店の売上は厳しい。8月の▲8%に続き、セール回数の減少などで9月も苦戦しそうだ。ただ、10月から12月にかけて前年のハードルがやや低くなるうえ、粗利益率の確保、グループ会社(OMCカードなど)の収益改善で、悲観する必要はないと思われる。
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[ダイエー株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.2 |
1,993,619 |
51,655 |
31,500 |
18,148 |
23.30 |
05.2 |
1,833,818 |
42,390 |
7,301 |
-511,198 |
- |
06.2予想 |
1,670,000 |
- |
23,000 |
403,000 |
2,313.36 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.2 |
1,430,257 |
13,731 |
16,645 |
14,581 |
17.71 |
0.00 |
05.2 |
1,308,149 |
3,361 |
5,326 |
-473,699 |
- |
0.00 |
06.2予想 |
1,170,000 |
- |
2,000 |
400,000 |
2,283.96 |
0.00 |
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野村の証券用語解説集
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