(平成17年11月14日)
本日は、業績の上方修正が期待されるプレス工業(東証一部、輸送用機器=7246、千株)。
プレス工業は11月はじめに中間期の業績を上方修正した。連結ベースの売上高は当初計画の690億円から695億円に、経常利益は34億円から38億円に、当期利益は16.5億円から22億円に修正した。
プレス工業当初はタイの関係会社3社を今中間期に連結子会社化する予定だったが、持分法適用のままとなり、売上高は5億円の上方修正にとどまったものの、単体および米国の子会社が好調で、利益面での上方修正率は大きかった。
なお、プレス工業の通期の見通しは17日の決算発表時に公表予定だが、中間期の結果から上方修正の可能性があろう。4−9月の国内での普通トラックの販売台数は前年比6.1%増の52,118台と2年振りにプラスのうえ、10月も6.4%増と好調だ。
11月以降も排ガス規制強化により、日野自動車、いすゞなどのメーカーが強気の販売計画を立てており、好環境が続くと見られる。プレス工業も足元はフル生産の模様だ。
なお、プレス工業の来期以降は特需の反動なども懸念されるが、生産ライン統合による効率化、タイ、北米を中心として海外事業の強化(海外売上比率の拡大)による収益基盤の強化を図る方針だ。
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[プレス工業株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
127,299 |
7,170 |
6,076 |
3,141 |
30.68 |
05.3 |
136,256 |
8,271 |
7,794 |
4,424 |
42.48 |
06.3予想 |
143,000 |
8,000 |
7,300 |
3,500 |
30.70 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
109,759 |
5,770 |
4,753 |
2,118 |
20.69 |
0.00 |
05.3 |
113,816 |
6,127 |
5,344 |
2,440 |
23.43 |
5.00 |
06.3予想 |
105,000 |
- |
5,000 |
2,350 |
20.61 |
6.00 |
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本日二番目は、新たな成長へ向かう日本電産サンキョー(東証一部、電気機器=7757、千株)に注目する。
日本電産サンキョーの中間期は光ディスク用ステッピングモータの減少などで微減収となったものの、営業利益は産業用ロボットの生産性向上、光ピックアップの赤字縮小で期初計画を14億円上回り、また経常利益は円安傾向もあり期初計画比39億円上回った。
日本電産サンキョーの下期以降はモータ部門が携帯電話向けステッピングモータの売上拡大やモータ稼動のユニットの中国家電メーカー向け中心に海外展開を強化。光ピックアップ部門は不採算分野から撤退する一方、内製化比率を高め、今期黒字化見込む。
さらに、生産増強投資(来夏にはベトナム工場が稼動)を行い、2・3年後には世界トップシェア、売上高1,000億円を目指す。産業用ロボットは、7.5Gの液晶搬送用の出荷が始まった他、制御技術の優位性から国内最大手メーカー向け8Gも採用が決まった模様で、生産能力を大幅増強する。半導体・真空装置への本格参入や自動車関連市場への進出で、2010年度の売上高1000億円を目指す。また、カードリーダーもATM以外の新市場向け開拓を強化、収益性のアップを目指す。
日本電産サンキョーは今期に続き来期も業績拡大が予想され、営業利益は来期200億円を目標としている。
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[日本電産サンキョー株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
106,809 |
-4,660 |
-6,524 |
-28,717 |
- |
05.3 |
122,311 |
10,353 |
11,246 |
17,795 |
93.19 |
06.3予想 |
120,000 |
12,000 |
13,500 |
10,000 |
52.33 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
66,810 |
-2,431 |
-3,310 |
-30,127 |
- |
0.00 |
05.3 |
88,192 |
7,624 |
8,661 |
17,038 |
89.22 |
5.00 |
06.3予想 |
85,000 |
- |
10,000 |
9,500 |
49.71 |
6.00 |
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野村の証券用語解説集
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