(平成17年12月12日)
本日の最初の銘柄は、伊藤園(東証一部、食品=2593、百株)。
伊藤園の中間期の売上高は前年比9.6%増と高い伸び。他社の新ブランドの発売や販促強化や、昨年の猛暑の反動などで、7月まではやや苦戦したが、緑茶戦争(小売店頭での棚割り獲得競争)が8月でほぼ終了し、主力の「お〜いお茶」の数量の伸びは6月1%増、7月2.7%増の低迷から、8月には20.7%増、9月20%増、10月19.2%増と急回復した。緑茶市場の伊藤園のシェアは足元37%程度になっている。また、「1日分の野菜」も大ヒットした。
一方、販売手数料、宣伝費などの経費増えたが、原価低減が寄与、営業利益は6%強の伸びとなった。
伊藤園では、通期の売上高が当初計画の2,830億円から2,878億円、経常利益が202億円から204億円へ上方修正したが、中間期および足元の売上動向を鑑みると控えめ(売上高、経常利益ともに2桁の伸びの可能性もある)な数値であろう。
なお、伊藤園の2007年4月期は売上高3,000億円以上、営業利益率8%以上、EPS250円以上が目標だ。
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[伊藤園株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.4 |
239,235 |
17,505 |
16,609 |
8,731 |
193.48 |
05.4 |
263,764 |
19,710 |
19,216 |
10,451 |
233.15 |
06.4予想 |
287,800 |
21,000 |
20,400 |
11,500 |
252.16 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.4 |
235,629 |
17,678 |
16,858 |
9,451 |
209.43 |
50.00 |
05.4 |
260,090 |
19,509 |
19,145 |
9,253 |
206.43 |
70.00 |
06.4予想 |
283,100 |
- |
20,400 |
11,880 |
260.49 |
70.00 |
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本日次の銘柄は、コマツ(東証一部、機械=6301、千株)に注目する。
コマツの中間期の売上高は前年比18.4%増の8,097億円、営業利益は同72.6%増の797億円となった。北米や欧州はもとより、東南アジア、中近東、ロシアなどの新興国で建機需要が活発化、コマツの収益を支えた。また、中国も回復傾向にある。
なお、建設・鉱山機械の仕向地別売上高構成比は、日本が21%(前年中間期は25.3%)、米州32%(同29%)、欧州・CIS17.2%(同17.2%) 、アジア・大洋州16.9%(同16.3%)、中近東・アフリカ8.6%(同7.9%)など。中間期の好調を受けて、会社側では通期の業績予想を上方修正(通期売上高は従上方修正後の1兆6,000億円から1兆6,500億円、営業利益を同1,420億円から1,600億円へ)している。
コマツの為替前提は1ドル112円、1ユーロ135円であり、足元の円安傾向は恩恵大と思われる。
下期も北米などの好調(復興需要が本格的に動き出す見通し)。国内の回復等が続く見通しだ。
11月には最新排ガス規制をクリアした低燃費の20トンクラスの「ダントツの商品」を販売開始、今後が注目されよう。世界第一位の米キャタピラー社に規模はまだ及ばないが、利益率は上回る勢い。
また、コマツが強い新興国は原油、非鉄などの資源高で投資が非常に活発化している。
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[コマツ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
1,196,418 |
65,926 |
27,036 |
26,963 |
27.17 |
05.3 |
1,434,788 |
101,923 |
98,703 |
59,010 |
59.51 |
06.3予想 |
1,650,000 |
167,000 |
160,000 |
105,000 |
105.13 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
418,686 |
20,931 |
19,942 |
10,588 |
10.50 |
7.00 |
05.3 |
523,592 |
30,021 |
33,417 |
17,042 |
16.91 |
11.00 |
06.3予想 |
615,000 |
- |
50,000 |
30,000 |
30.04 |
16.00 |
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野村の証券用語解説集
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