(平成18年4月10日)
本日は食品スーパーのオオゼキ(ジャスダック、7617、百株)に注目する。
オオゼキの決算発表前2月期の売上高は前年比7.4%増、経常利益は同1.7%増と増収、増益を確保(17期連続)した。既存店は競合激化などにより前年比3.5%減と会社計画を下回ったが、粗利益率が24.1%と前年比0.5%改善(青果、鮮魚部門等のロス率改善、値引き管理の徹底などが寄与)し、新規出店(4店)のコスト増などをもカバーした。
また、既存店は未だ前年割れ基調ながら、上期の大幅減少から回復傾向。これは諸施策の成果が徐々に出ているようだ。2007年2月期の売上高は前年比13%増、経常は同12%増を見込むが、新規出店は3店、既存店売上高は前年比微増が前提。粗利益率は若干の改善、販管費は若干の悪化を見込むが、前下期から始めた「店舗別、部門別販売コンクール」の継続実施、創業50周年記念の販促、改装効果、前年の新店の売上寄与などから会社計画の達成は可能と筆者は考える。
オオゼキは「個店主義」の採用で、店舗運営に関する権限を各店の店長に委譲することで、各店舗周辺の顧客ニーズに細かく対応してきたほか、キャッシュバックカードで固定客作りに成功してきた食品スーパーだ。とくに、売場等の問題点があるとスピーディな対応が可能な組織となっている。今後の成長には人材の新規育成が不可欠だが、前期に概ねその解決方法は見えてきた。
なお、オオゼキの成長性を鑑みればPER20倍以上の評価は可能と筆者は考えている。
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[オオゼキ株価詳報]
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[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.2 |
52,581 |
4,056 |
4,099 |
2,344 |
201.23 |
25.00 |
06.2予想 |
56,000 |
4,150 |
4,200 |
2,400 |
189.70 |
25.00 |
07.2予想 |
61,000 |
4,400 |
4,450 |
2,500 |
197.60 |
30.00〜50.00記 |
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さて、本日二番目は、景気回復の効果大のJR東海(東証一部、陸運=9022、1株)。
JR東海は、旧鉄建公団(鉄道運輸機構)が保有する自社株26万8686株を5日に取得(放出総株数は28万6071株なので他の投資家も買った模様)、これによりJR東海もJR東日本、JR西日本についで完全民営化を果たしたことになる。自社株は当面保有する方針という。
JR東海の2007年3月期は、愛知万博効果の反動減が想定される(上期)ほか、神戸空港の開港等の影響はあろうが、品川駅開業効果の継続、3月18日のダイヤ改正、次世代新幹線の導入(2007年運行予定)効果、そして何より景気回復効果のプラス効果は大きいと考える。
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[JR東海株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
1,409,497 |
347,826 |
142,396 |
96,087 |
42,806.63 |
06.3予想 |
1,452,500 |
389,900 |
192,500 |
112,300 |
50,134.00 |
07.3予想 |
1,430,000 |
362,000 |
181,400 |
105,300 |
47,009.00 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
1,127,783 |
327,319 |
117,508 |
66,977 |
29,778.01 |
5,000.00 |
05.3 |
1,149,254 |
330,978 |
127,991 |
90,622 |
40,329.98 |
5,500.00 |
06.3予想 |
1,188,900 |
366,900 |
178,100 |
107,700 |
48,080.00 |
6,000.00 |
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野村の証券用語解説集
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