(平成18年5月8日)
本日最初の銘柄は、原弘産(大証二部、金融・不動産=8894、1株)。
原弘産の前2月期は初の連結決算。1月13日発表時の計画値と比較して、売上は9億円強の上ブレ(分譲マンションの好調)、経常利益は1億円届かなかった(欧州で風車の研究開発のための人員増などによる経費増)。
原弘産の今2月期の売上高は450億円、経常は30億円を見込む。売上450億円予想の内訳は不動産分譲が380億円、風車の環境事業が50億円、不動産管理事業が20億円であるが、足元の販売状況から鑑みれば、極めて控えめの目標のようだ。
なお、風力発電事業の成長性に今後は期待。世界の風力発電市場は1兆から1兆5000億円という巨大マーケットだが、手掛けているのはGE、シーメンスをはじめ世界に9社しかないと言われる。原弘産は最後発そして規模の面では劣るが、技術的な優位性を背景に風力発電での「トヨタ」を目指す。そのため、東京本部の設立や風力発電事業部長のスカウトといった組織改革、風力事業のお膝元であるオランダ事務所の新設、中国での合弁会社設立(中国企業と50%折半予定)など、様々な布石を打ち始めた。
原弘産の来期は、売上高1000億円、経常利益45億円、当期利益23億円を計画。川崎の大型マンション、吉祥寺の高級マンションの分譲などにより、不動産事業で売上高600億円、風力事業は、台湾や中国向けの拡大などで売上高400億円を計画している。
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[原弘産株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
06.2 |
25,911 |
1,877 |
1,903 |
1,014 |
8,411.29 |
07.2予想 |
45,000 |
- |
3,000 |
1,500 |
10,846.11 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.2 |
10,093 |
811 |
1,019 |
585 |
18,150.86 |
5,625.00 |
06.2 |
24,414 |
2,043 |
2,010 |
1,183 |
9,893.85 |
4,330.00記 |
07.2予想 |
40,000 |
3,200 |
2,900 |
1,450 |
12,257.00 |
2,000.00 |
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さて本日二番目は、ADEKA(東証一部、化学=4401、百株)。
ADEKA(旭電化工業)の今期から3年間の新中期経営計画を発表した。最終期である2009年3月期の売上高2000億円、経常利益220億円、当期利益120億円、ROE9.4%が数値目標。
5月1日には新社名「株式会社ADEKA」になり、5月8日にからは新本社ビル(東尾久)で営業開始、そして創業90周年という大きな節目の年がスタートする。
この中期計画では「企業価値最大化」がテーマであるが、基幹事業の重点強化、成長分野への注力、新規事業の創出、技術力の強化、海外事業の拡大が基本方針である。さらに、この中期計画のなかで売上高3000億円を目指した基盤作りを行っていく。
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[ADEKA株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
141,368 |
12,086 |
11,779 |
4,337 |
52.32 |
05.3 |
151,824 |
14,773 |
14,632 |
7,594 |
76.10 |
06.3予想 |
162,000 |
17,200 |
17,100 |
8,800 |
85.40 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
107,478 |
10,529 |
10,530 |
4,716 |
56.90 |
11.00記 |
05.3 |
114,678 |
13,020 |
12,761 |
6,583 |
65.91 |
14.00 |
06.3予想 |
121,500 |
14,600 |
14,700 |
7,600 |
73.70 |
18.00記 |
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野村の証券用語解説集
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