(平成18年7月3日)
本日は、伊藤忠商事(東証一部、商業=8001、千株)。
伊藤忠商事のエネルギー・金属部門の収益寄与度は約4割(前期純利益)。三菱商事や物産と比べ資源比率が相対的に低く、食品、繊維、機械やマルチメディアなどまんべんなく収益を稼いでいるのが特徴だ。
伊藤忠商事の今期の純利益1550億円予想は、原油前提55ドル(北海ブレント)、伊藤忠丸紅鉄鋼の大幅減益などを見込んでおり、上ブレの可能性が高い。また、6月には日本アクセスのTOBが成立、今後、西野商事との統合により、売上高1兆1500億円超の巨大チルド卸会社が誕生する見通しだ。
繊維ではブランドビジネスの拡大を進めており、生活消費関連分野での収益拡大が期待されよう。
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[伊藤忠商事株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
9,576,039 |
157,740 |
119,958 |
77,792 |
49.16 |
06.3 |
10,473,885 |
193,389 |
216,869 |
145,146 |
91.74 |
07.3予想 |
10,900,000 |
235,000 |
235,000 |
165,000 |
104.10 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
5,759,212 |
19,972 |
54,742 |
32,976 |
20.78 |
7.00 |
065.3 |
5,981,224 |
11,494 |
55,554 |
54,352 |
34.26 |
9.00 |
07.3予想 |
6,150,000 |
13,000 |
62,000 |
55,000 |
34.70 |
10.00〜11.00 |
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本日二番目は、大丸(東証一部、商業=8234、千株)。
大丸の第1四半期の売上高は前年比1.5%増(単体は1.3%増)。単体は、大阪心斎橋、大阪梅田、神戸、札幌、東京などの主力店が好調だった(京都は1.3%減)。連結ではスーパー事業が競争激化でやや苦戦したが、卸売事業の増収などでカバーした。
利益面では、人件費の削減などのコスト削減効果が大きく、営業利益は16.8%増、経常利益は18.5%増と好業績を確保した(純利益は特別利益を計上)。悪天候のなかで健闘した決算と思われる。中期3ヵ年計画最終期の今通期は、売上高1%増、営業利益9%増、経常利益8%増の見込みと会社側は当初計画を変えていないが、天候不順を加味しても、第1四半期の好スタート、経費削減効果などから上ブレ余地が大きそうだ。
6月27日の日経新聞では各社が夏物バーゲンの規模を縮小する動きを報じた。大丸は7月1日(土)からクリアランスセールがスタートするが、昨年より4日短縮(ちなみに6月中のお中元は15%オフ)し、利益重視の姿勢が伺える。
なお、来期以降は増収計画に注目。具体的には東京新店と横浜ららぽーと新店。現在の東京店は、駅のコンコースに分断されているため非効率なほか、食品・お弁当のイメージが強い。しかし、JRや三井不の八重洲北口の再開発により、2007年秋、2011年春と2段階で移転、増床を行い、ファンション部門を強化する方針だ。
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[大丸株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.2 |
810,693 |
26,136 |
25,387 |
14,499 |
53.99 |
06.2 |
822,584 |
30,678 |
30,170 |
16,025 |
60.11 |
07.2予想 |
832,000 |
33,500 |
32,50 |
17,000 |
64.49 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.2 |
462,743 |
16,463 |
16,204 |
8,620 |
31.97 |
9.00 |
06.2 |
471,111 |
18,334 |
18,674 |
10,766 |
40.28 |
10.00 |
07.2予想 |
477,600 |
20,800 |
20,600 |
12,000 |
45.50 |
10.00 |
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野村の証券用語解説集
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