(平成18年7月31日)
本日は、キャノン(東証一部、電気機器=7751、百株)。
キャノンの今中間期の売上高は前年比11.2%増の19523億円、営業利益は同25.3%増の3385億円となった。デジタルカメラの新製品が好調(一眼レフの売上構成比は37%に高まる、交換レンズも順調)のほか、カラーネットワーク複合機やレーザ―ビームプリンターも好調だ。生産革新活動・調達革新活動や高付加価値品の販売好調などで、売上総利益率は50%の大台を超えた。販売管理費も大方削減し、収益を押し上げた。
また、対ドルでは1.35円の円高となったが、対ユーロでは円安(当初計画139.25円⇒実績142.36円)となり、プラスに作用した。
中間期の好調を受け、通期見通しを上方修正(税前利益は100億円、当期利益は80億円)。売上高は100億円の下方修正だが、下期1ドル114円と3円の円高前提にした点が大きい(下期;1円の対ドル円高で売上は76億円、営業利益で42億円の影響)。
なお、通期の会社計画は総じて控えめのようだ。6月30日の株主に1:1.5株の株式分割実施しており、実質で25円の増配予定だ。
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[キャノン株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
3,467,853 |
543,793 |
552,116 |
343,344 |
387.80 |
05.3 |
3,754,191 |
583,043 |
612,004 |
384,096 |
432.94 |
06.3予想 |
4,150,000 |
696,000 |
700,000 |
437,000 |
327.80 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
2,278,374 |
383,284 |
396,250 |
249,251 |
281.30 |
65.00 |
05.3 |
2,481,481 |
416,517 |
440,711 |
289,294 |
325.83 |
100.00 |
06.3予想 |
2,706,000 |
479,000 |
494,000 |
315,500 |
236.60 |
90.00〜
110.00 |
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本日二番目は、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(Jストック、2769、1株)。
本と関連雑貨、DVD・CDなどを複合的に陳列販売する「遊べる本屋」を展開、5月末の店舗数は直営172店、FC34店の合計206店。
前期は、新規出店の増加、既存店のプラスが続き(既存店売上高は2001年3月から今年6月まで、64ヶ月連続のプラス)、売上高は3割の大幅増収、経常利益も粗利の若干低下があったが、24%の増益だった。
今期は新規出店42店、退店4店、既存店売上高100%、仕入れ価格の低下などを前提に、上記の予想を上回る可能性が高い。ただ、ショッピングセンター内の店舗などで既存店プラス維持は容易ではなく、月次売上に若干注意が必要だ。ただし、前期から配当を実施、株主重視の姿勢は評価したい。
なお、6月1日付けで1株を2株に株式分割した。
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[ヴィレッジヴァンガードコーポレーション株価詳報]
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[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
14,016 |
1,636 |
1,582 |
875 |
51,863.98 |
0.00 |
05.3 |
18,231 |
1,953 |
1,972 |
1,064 |
58,042.62 |
2,800.00 |
06.3予想 |
20,000 |
2,150 |
2,100 |
1,200 |
32,726.00 |
0.00〜
2,500.00 |
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野村の証券用語解説集
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