八丁堀克美の株式勉強会
【続ズバリ株】

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最終更新日:2006年11月7日

(平成18年11月6日)

 本日は、太平洋セメント(東証一部、窯業=5233、千株)

 太平洋セメントは、国内最大手のセメントメーカーで、シェアは4割弱。早くから海外展開(89年に中国、90年に米国へ)している。10月20日に中間期の業績予想を上方修正。連結ベースの売上高は当初計画4400億円を4530億円に、経常利益は同175億円から245億円に、当期純利益は同22億円から65億円にそれぞれ上方修正した。

 単体ベースでも上方修正した。国内では値上げが計画未達成となった模様だが、コスト削減などでカバーしたと思われる。

 一方、米国などの海外セメント子会社が予想以上に好調(市況上昇が予想以上)で、収益に寄与したと思われる。北米では住宅着工が鈍化しており、懸念する向きが多かった。しかし、公共投資の拡大が住宅着工の鈍化を補っているほか、供給能力は環境規制等を背景に増加しておらず、セメントの需給逼迫、市況上昇を支えている模様だ。

 また、セメント以外の事業(資源事業も上方修正したようだ)も概ね堅調のようだ。

 国内での値上げは今一歩だが、在庫の減少から徐々に進展もあり得る。


[太平洋セメント株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
05.3 872,686 48,185 38,264 14,412 15.33
06.3 906,657 62,011 49,792 9,101 9.63
07.3予想 915,000 68,000 57,000 23,000 24.20

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
05.3 291,734 9,975 8,890 3,730 3.93 2.50
06.3 309,016 17,844 20,875 -22,721 -23.96 2.50
07.3予想 306,000 19,000 20,000 8,500 8.90 4.00


 本日二番目は、新日鉄ソリューションズ(東証一部、情報・通信=2327、千株)

 新日鉄ソリューションズは、新日鉄の情報システム部門として1980年代に誕生、2001年に新日鉄ソリューションズとして発足した。

 前期の新日鉄向け売上高は214億円と比較的低くなったが、製造業向けソリューションに強みを持つ。中間期の売上高は前年比8%増の701億円、経常利益は同10%増の52.4億円となり、売上高は計画比41億円の上ブレ、経常利益は7億円の上ブレ。

 なお、受注残高は前年比15%増の248億円。好調な要因はメガバンク、郵政向けを中心に、金融機関向けの業務ソリューションが拡大していることが主要因。

 通期は、中間期の上ブレを加味し、売上高で40億円、経常利益で5億円の上方修正した。

 なお、組織的システム開発技術力の強化に現在、取り組んでいるが、近代的工場構想の推進(プロジェクトマネジメントツール、自動化ツール、分散開発環境の整備)で、生産性向上や収益性の向上を目指していく。システム開発の需要は非常に旺盛ながら、足元では人的リソース(資源)の不足という問題があり、この近代的工場構想の進展に期待する。


[新日鉄ソリューションズ株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
05.3 146,526 11,710 11,790 6,620 124.52
06.3 148,308 12,117 12,355 7,481 141.17
07.3予想 156,000 - 13,000 7,300 137.74

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
05.3 131,888 9,603 9,736 5,721 107.54 17.50
06.3 133,142 9,484 9,794 6,731 127.01 25.00
07.3予想 139,500 - 10,700 6,300 118.87 35.00

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