(平成18年11月20日)
本日は、経常利益1,000億円を目指すいすゞ(東証一部、輸送用機器=7202、千株)。
いすゞの上期の売上高は前年比11.9%増の8247億円、経常利益は同54.5%増の627.47億円。排ガス規制強化による買い換えの継続で国内の販売が好調だったほか、タイ現地生産のピックアップトラックがアセアン等の海外市場で伸長した。また、合理化効果、円安効果も寄与した。
上期の好調から通期見通しを上方修正。売上高で400億円、営業利益で70億円、経常利益で80億円の上方修正で、経常利益は1000億円の大台乗せとなりそうだ。下期の国内販売は買い換え特需が一段落するものの堅調に推移しそうなことにくわえ、販路開拓の成果等から海外売上が好調(海外売上高比率は6割強に高まる)に推移しそうだ。
なお、トヨタがいすゞに5.9%出資し、業務提携すると発表(乗用車向けの小型ディーゼルエンジンについての共同開発等の具体的な内容は近く発表予定)。トヨタが手薄のディーゼル分野において、高技術力のいすゞは非常に魅力的に見えたと思われる。
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[いすゞ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
1,493,567 |
87,214 |
91,555 |
60,037 |
56.64 |
06.3 |
1,581,857 |
90,661 |
93,843 |
58,956 |
48.75 |
07.3予想 |
1,630,000 |
- |
103,000 |
80,000 |
66.75 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
880,072 |
60,566 |
53,907 |
27,019 |
25.18 |
1.50 |
06.3 |
917,895 |
53,506 |
64,149 |
46,476 |
38.31 |
3.00 |
07.3予想 |
950,000 |
- |
60,000 |
55,000 |
45.71 |
4.00 |
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本日二番目は、売上目標2兆円目標の商船三井(東証一部、海運=9104、千株)。
商船三井の上期の売上高は前年比19.3%増の7595億円、経常利益は同20.3%減の785億円となった。8月3日の発表数値と比較して、売上高で195億円、経常利益で45億円の上ブレであった。原油価格高騰やコンテナ船の苦戦があったものの、自動車船部門を牽引役とした不定期専用船の増益、円安効果でカバーした。
上期の上ブレ、コンテナ船の小幅回復傾向、鉄鉱石等のドライバルク部門の荷動き回復などを背景に、通期の見通しも上方修正。売上高は8月計画比1050億円増の15850億円、経常利益は同200億円増の1750億円を商船三井側では計画している。
なお、決算説明会の席で、社長は1750億円超の経常利益(3年連続して1750億円前後)達成に強い自信を示した。
また、来年度からの3ヵ年の中期計画の目標数値(正式発表はしていない)も示した。最終年度の2009年度には、運行船隻数を9月末現在の742隻から900隻に増やし、売上高は2兆円、経常利益は2000億円以上、deレシオ1倍程度等と意欲的なコメントだ。
なお、足元の状況について、予想以上に北米向けの荷動きが好調との話もあった。
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[商船三井株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
1,179,332 |
171,794 |
174,979 |
98,261 |
81.99 |
06.3 |
1,366,725 |
172,992 |
176,502 |
113,731 |
94.98 |
07.3予想 |
1,585,000 |
166,000 |
175,000 |
112,000 |
93.73 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
943,002 |
141,886 |
145,723 |
76,987 |
64.10 |
16.00 |
06.3 |
1,093,157 |
127,691 |
131,860 |
76,688 |
65.66 |
18.00 |
07.3予想 |
1,260,000 |
115,000 |
128,000 |
8,000 |
66.91 |
18.00 |
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野村の証券用語解説集
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