(平成19年1月29日)
本日は、トヨタ自動車(東証一部、輸送用機器=7203、百株)。
2006年の世界販売台数(速報値)は、米GMが前年比0.9%減の909万台と世界トップの座を死守した模様だが、トヨタは880万台の2位の見込み。ただ、2007年のトヨタの販売台数は934万台を計画しており、トップになる可能性が高そうだ。
また、業績は今下期から来期にかけてはさらに拡大傾向となりそうだ。今上期までは拡大路線の影響により、増産投資などの経費増があったものの、経費削減効果(来期からは原価低減活動「バリュー・イノベーション活動」が顕在化しそう)、レクサスを始めとした高付加価値品の販売強化なども予想されるため。また、為替の円安傾向も追い風となりそうだ。
なお、昨年9月20日の「経営説明会」の内容は、トヨタの中期的な方向性を見る上で、ポジティブな内容と考える。世界の自動車保有台数が2005年の9億台から2010年には10億台超に成長する中で、長期安定的な成長を目指すが、2005年(実績)の813万台から、2008年に世界で980万台のグループ販売を、また、将来的な売上高営業利益率は10%を目標としている。足元を固め、品質の向上に努め、競争力の維持、いすゞとの提携等にも筆者は注目している。
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[トヨタ自動車株価詳報]
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[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
9,218,986 |
701,390 |
856,291 |
529,329 |
160.38 |
65.00 |
06.3 |
10,191,838 |
847,998 |
1,104,781 |
765,961 |
235.20 |
90.00 |
07.3予想 |
11,400,000 |
1,130,000 |
1,520,000 |
1,030,000 |
320.30 |
110.00〜
120.00 |
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本日二番目は、ソフトバンク(東証一部、情報・通信=9984、百株)。
ソフトバンクの子会社であるソフトバンクモバイル社が2007年春商戦向け新機種を発表。今回投入されるのは14機種、58色、2月上旬より随時販売開始予定。
世界最薄(8.4mm)で約73グラムの「708SC(サムスン製)」、ワンセグ対応でスリムなBluetooth通信対応の「911T(東芝)」、PANTONE社とのコラボレーションで20色の豊富なカラーと顔認証などの多機能を持つ「812SH(シャープ)」などが注目商品。とくに、20色を揃える「812SH」はパソコンサイトを閲覧できるほか、おサイフケータイ、セキュリーティ対策も万全で、ベストセラーになる可能性が高い。
また、1月16日から始まった「ホワイトプラン(980円)」の加入者は昨日現在で約50万ユーザーに達し(昨年10月からのゴールドプランは約100万ユーザー)、好調なスタート。くわえて、「Wホワイト」プランを昨日発表(既存ユーザーは2月21日、新規は3月1日から販売開始)。「ホワイトプラン」の加入者は、ソフトバンク同士の通話の21時から1時までと、ソフトバンク以外の通話料金は30秒21円だが、「Wホワイト」プランはプラス980円で30秒10.5円の半額料金。これにより、法人ユーザーの獲得や「ホワイトプラン」の認知度がさらに高まると筆者は考える。
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[ソフトバンク株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
837,018 |
-25,359 |
-45,248 |
-59,871 |
-171.03 |
06.3 |
1,108,665 |
62,299 |
27,492 |
57,550 |
54.36 |
07.3予想 |
2,600,000 |
135,000 |
68,000 |
20,000 |
18.90 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
- |
-4,815 |
-2,119 |
13,841 |
40.64 |
7.00 |
05.3 |
- |
-6,867 |
-23,008 |
-16,367 |
-46.58 |
7.00 |
06.3 |
- |
-7,841 |
12,713 |
10,681 |
10.13 |
2.50 |
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野村の証券用語解説集
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