(平成19年4月16日)
本日は、三菱重工(東証一部、機械=7011、千株)。
2007年度の電力10社の設備投資計画が発表されたが、前年比26.7%増の高い伸びとなりそうで、三菱重工にも恩恵がありそうだ。また、世界最大級(170万kw)の加圧水型(PWR)原子力発電設備のUS‐APWRが、米国テキサス電力で計画中の新規プラント建設で採用されることが決定。GEなどの米企業との共同でなく三菱重工単独受注で、2基、総額約6000億円の見込み(ただし、業績に対するインパクト、採算性についてやや不透明)。
米国ではスリーマイル島での事故(1979年)以来、原子力発電所建設は凍結されてきたが、米政府は30年ぶりに建設再開を決定。今後、15年で米国では25基、そして今後25年間で世界では150基(30兆円から40兆円とも言われる)の新規需要が予想されており、ポジティブな材料なお、2007年3月期の営業利益は第3四半期決算時に上方修正されたが、依然として控えめだ。2008年3月期も続伸の可能性があろう。
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[三菱重工株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
2,590,733 |
14,772 |
12,538 |
4,049 |
1.20 |
06.3 |
2,792,108 |
70,912 |
50,365 |
29,816 |
8.85 |
07.3予想 |
3,000,000 |
110,000 |
90,000 |
51,000 |
15.10 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
2,097,918 |
-9,726 |
-9,635 |
-2,008 |
-0.60 |
4.00 |
06.3 |
2,206,778 |
38,221 |
32,416 |
26,197 |
7.77 |
4.00 |
07.3予想 |
2,350,000 |
80,000 |
65,000 |
43,000 |
12.70 |
6.00 |
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本日二番目は、いすゞ(東証一部、輸送用機器=7202、千株)。
2007年3第4四半期は、在庫調整、競争激化、新型エルフの立ち上げ費用が嵩むため減益となろう(会社側も第3四半期までが好調だったが、第4四半期の落ち込みを予想、通期計画を上方修正しなかった)。
ただし、第3四半期までの進捗、合理化効果、為替の落ち着き等から、2007年3月期通期の会社計画(営業利益1000億円)は上回りそうな勢い。2008年3期は、国内需要は排ガス規制強化による代替需要の一巡が予想されるが、13年ぶりに新発売した「エルフ」は、北米をはじめとして海外での拡販が期待され、2008年3月下期からの収益貢献度は大きくなるだろう。
また、9日の日経新聞では、トラックの最大の需要地である北米で中型トラック(積載量4dクラス以上)を生産すると報じた。アラバマ州に用地を取得、2010年に稼動を目指し、2010年には年間の販売台数を2万台増やす計画だ。
なお、細井次期社長(予)は、6月か7月にトヨタとの業務提携等について説明できるだろうとコメントしており、今後、トヨタとの提携の行方にも注目したい。
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[いすゞ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
05.3 |
1,493,567 |
87,214 |
91,555 |
60,037 |
56.64 |
06.3 |
1,581,857 |
90,661 |
93,843 |
58,956 |
48.75 |
07.3予想 |
1,680,000 |
117,000 |
125,000 |
100,000 |
60.10 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
05.3 |
880,072 |
60,566 |
53,907 |
27,019 |
25.18 |
1.50 |
06.3 |
917,895 |
53,506 |
64,149 |
46,476 |
38.31 |
3.00 |
07.3予想 |
980,000 |
70,000 |
71,000 |
65,000 |
39.10 |
4.00 |
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