八丁堀克美の株式勉強会
【投資戦略】

平成17年新年度の投資戦略です。ご自身の投資方針の参考としてご活用いただければ、幸いです。
最終更新日:2005年5月9日

(平成17年5月6日)


平成17年5月の投資戦略

ゴールデンウィークまでの株式市場


 4月は、日経平均株価が1万1000円の大台を割り込んだ。4月8日には1万2000円を目前にした動きがあり、一時は1万1911円90銭をつけたがそれが高値となり、その後は多くの投資家が想定する以上に株価の下落ピッチは早く、3兆円超の信用買残も重しとなり、個人投資家も投げさせられた感がある。


 ただ、足元は3日に0.25%の利上げ、5日にはGM、フォードのジャンク債への格下げなどはあったものの、米国株はやや落ち着きを取り戻し、またゴールデンウィークの連休中に当局の努力によって中国の混乱は収まっている。


 とはいえ、現の切り上げの問題、米国の景気減速、日本の景気減速など、株式を積極的に買い上げる地合が整っているとは言い難い。


決算発表へ向けての動向


 一方で、増配企業が増加しており、株価の割安感が指標面でもみられるようになってきた。決算発表が今後本格化していくなかで、上方修正企業・増益企業に注目が集まりそうだ。ただ、今期予想の前提の見極めが重要となろう。


 例えば、大手電機メーカーは下期の業績回復を見込んでいるものの、これはかなり努力目標的な部部が多く、会社側の発表数字を頭から鵜呑みにするにはリスクが残る。


 一方で、新日鐵のように、市況悪化を見込んだとしても会社計画を達成することは困難ではないと思われるし、また今のところ「最低限の目標」といった今期予想を出す企業も多い。業績回復が株化した支えとなる点だけは注目すべきであろう。


物色の動向


 当面は、新興市場の高成長株の上値を追い、主力好業績企業の押し目買いというスタンスを継続したい。セクターにこだわらず、テーマにこだわらず、あくまでも個別銘柄対応で臨みたいところだ。


 日経平均株価の大きな崩れがなければ、案外個別銘柄でもうけられる局面がくると思われる。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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