八丁堀克美の株式勉強会
【続ズバリ株】

八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。

最終更新日:2003年11月11日

(平成15年11月10日)


 本日は東洋紡(東証一部、繊維=3101、千株)に注目する。


 同社は、紡績業界の名門。収益悪化で選択と集中、リストラを進めてきた繊維事業の売上高比率が2003年3月期は5割を割ったが、自動車用エアバック基布やデサント、ミズノ向けなどの高機能繊維が伸びて、繊維事業は利益が拡大傾向。


 また、非繊維事業は、液晶やPDP向けの光学フィルムやPETフィルムといったフィルム事業、高強力繊維「ザイオン」などの高機能材事業、注射剤、RO膜、抗体医薬受託製造などのバイオ・メディカル事業を展開。


 なかでも、今後、成長が期待されるのはバイオ・メディカル事業だ。抗体医薬の市場は2010年には数兆円にもなると見られる。それを牽引役として同社の同事業の売上高も、前期は200億円程度だったが、2005年度は300億円、2008年度には600億円を目指す。 

[東洋紡株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.03 383,078 16,332 6,800 ▼13,361 -
03.03 376,377 19,721 10,500 ▼6,965 -
04.03予想 377,000 23,000 15,000 5,000 7.2

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.03 238,582 9,495 3,878 ▼11,684 2.1 -
03.03 234,581 12,035 7,554 ▼7,563 - 5.0
04.03予想 235,000 - 12,000 3.500 5.0 5.0
 さて次は、東洋インキ製造(東証一部、化学=4634、千株)。


 創業100周年の2007年に向けて、「成果を志向するスピード経営への移行」、「価値経営の実践」という2大方針を掲げた新中期経営計画を推進(平成17年度ROE6%目標)。


 足元は堅調。主力の印刷インキは、国内折込みチラシ市場の回復を受けて前年比プラスで推移の模様。


 また、中国、米国向けに環境対応型インキを中心に輸出が伸び、とくに中国向けは前年比50%増のようだ。


 一方、液晶カラーフィルター用のカラーレジスト向け顔料は、凸版印刷を介してシャープの液晶ディスプレイに採用されている。


 同社の顔料は粒径が70nmと他社製の300nmに比べ極めて小さいのが強みだ。現在は売上高の4%程度だが、好採算であり、今後液晶テレビ市場拡大の恩恵を受けると思われる。
[東洋インキ製造株価詳報]

[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.03 22,358 6,941 6,488 804 2.9
03.03 217,049 8,093 7,552 2,099 7.3
04.03予想 230,000 10,000 9,000 4,000 14.4
[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.03 167,848 2,115 6,676 1,606 5.8 6.0
03.03 164,200 2,025 4,136 727 2.5 6.0
04.03予想 170,000 - 5,000 2,000 7.2 6.0

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