(平成17年1月17日)
本年最初はサイバード(ジャスダック、4823、1株)に注目する。
サイバードは、携帯電話向けに有料情報を配信するコンテンツ事業が柱で、他にマーケティングソリューション事業、技術関連事業、海外事業がある。
サイバードの今中間期は過去最高の連結売上高を記録したほか、最終利益は前年の6,000万円の赤字から10億37百万円へ黒字転換(子会社株の売却が含まれる)。コンテンツ事業は既存会員減少を細木和子の占いや江原啓之のコンテンツなど、テレビなどで活躍している著名人のサイトでカバーしているようだ。
また、サイバードの技術子会社であるKLabを有線ブロード(4842)に一部売却、携帯電話向け音楽配信事業、モバイルFeliCaを活用した事業など、共同で積極的に新規事業を推進する方針だ。
さらには、サイバードはトランスコスモス(9715)と合弁で子会社を設立し、サポート事業の中期的な強化を狙う。
昨年11月には中期計画を発表。2008年3月期売上高600億円、経常利益72億円という意欲的な数値目標。現段階でその数値目標を信じるわけにはいかないが、520万人の有料会員(自社、他社IP含む、中間期実績)という顧客資産を活かし、広告、物販、海外等の新規事業の立ち上げやM&Aを含めた成長戦略に期待する。 |
[サイバード株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
9,271 |
1,324 |
1,316 |
1,073 |
17,030.7 |
04.3 |
10,713 |
594 |
596 |
199 |
3,080.5 |
05.3予想 |
12,500 |
700 |
700 |
1,250 |
6,094.9 |
[単独]
- |
経常収益
百万円 |
業務純益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
8,721 |
1,259 |
1,259 |
1,029 |
16,336.9 |
- |
04.3 |
9,491 |
429 |
449 |
71 |
1,107.4 |
500.0 |
05.3予想 |
10,500 |
- |
500 |
1,200 |
5,851.1 |
167.0 |
|
本年二番目は、イビデン(東証一部、電気機器=4062、百株)。
セラミック部門が今後、イビデンの収益拡大の牽引役となる可能性が高い。
イビデンの自動車向け炭化ケイ素系DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)は、製造が難しいため参入障壁が高く、技術的にも優位な排ガスフィルターと見られる。とくに、欧州では省エネ、CO2排出量の少ないディーゼル車の比率が高まっている一方、ディーゼル車が排出するPM(粒子状物質)を除去する必要が出てきた。
欧州では今年から実施される規制「Euro4」に加え、2010年にはより厳しい規制「Euro5」が施行される見通だし。
これらの需要急増に対応するべく、イビデンでは生産能力の大幅増強を図り、DPFの売上高を今期の140億円から2008年3月期には600億円を見込む(営業利益も急増する見込み)。
また、電子関連部門は足元、インテルの在庫調整によりCPUパッケージが減速していたが、今下期は会社想定よりも回復している模様だ。プリント基板(PCB)もほぼ会社計画並み、今期収益は会社計画を上回る可能性もあるとみる。 |
[イビデン株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
210,198 |
11,128 |
9,304 |
720 |
4.8 |
04.3 |
220,540 |
13,584 |
13,182 |
7,266 |
60.1 |
05.3予想 |
235,000 |
17,300 |
18,500 |
10,000 |
81.8 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
131,423 |
9,148 |
8,977 |
3,317 |
27.0 |
10.0記念配当 |
04.3 |
133,245 |
6,143 |
7,516 |
3,685 |
30.6 |
10.0 |
05.3予想 |
145,000 |
- |
9,300 |
4,700 |
38.4 |
10.0 |
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野村の証券用語解説集
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