八丁堀克美の株式勉強会
【続ズバリ株】

八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中・長期保有で値上がりが期待できる銘柄です。

最終更新日:2005年2月8日

(平成17年2月7日)


 本日は帝国石油(東証一部、鉱業=1601、千株)に注目。


 帝国石油は、国内ナンバーワンの天然ガス埋蔵量を誇る新潟県南長岡ガス田(世界でも中堅のガス田)の鉱業権を所有。南長岡は2001年に埋蔵量を上方修正、約250億立法メートルの天然ガス埋蔵量を誇るが、さらなる拡大余地もある。


 最大の需要地である関東・甲信越にパイプラインネットワークを通じて販売しているのも強みだ。


 天然ガスの販売量は環境に優しいエネルギーとして年率5%程度伸びているほか、2006年までのパイプラインネットワークの拡大で拡販を目指す。原油高などの要因で足元の業績も堅調のようだ。


 一方、昨年末に石油公団が保有する石油開発会社3社の株式を約60億円で取得すると発表。ベネズエラで順調に創業しているサンビ・グエレ石油、ベネズエラ石油は従来の持分法関連会社から連結子会社化へ、帝国コンゴ石油は100%子会社化に。


 これらの海外プロジェクトの純利益押上効果は年間35億円から40億円程度と計画。また、エクアドルの油田開発も来期以降、収益に寄与、2005年12月期以降の収益変化率に注目する。

[帝国石油株価詳報]


[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
03.12 78,498 8,739 11,158 6,796 22.1
04.12予想 84,700 14,200 16,900 9,300 30.4
05.12予想 84,000 13,000 15,500 9,000 29.4

[単独]
- 経常収益
百万円
業務純益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.12 60,740 4,845 6,942 4,011 13.1 3.0
03.12 62,866 5,222 6,477 6,449 20.9 6.0
04.12予想 66,100 - 10,400 9,100 29.7 6.0

 次は、商船三井(東証一部、海運=9104、千株)


 今年は中国や米国の経済成長鈍化で、海運市況を取り巻く環境を懸念する向きがある。しかし、中国は年率8%強の成長が見込まれること、中国の旺盛な需要を満たすために鉄鉱石や原油の輸入が拡大傾向にあることから、今年の船腹供給量の増加分は概ね船腹需給を崩す要因にならないと筆者は考えている。


 また、商船三井は大規模かつバランスの取れた船隊を有し、足元続いている市況高騰の恩益を受けやすいほか、中長期の運賃契約から得られる利益が約半分を占めている点に注目したい。くわえて、商船三井が過去に進めてきた合理化効果が収益を支えると思われる。


 一方で、燃料価格上昇(トン当たり1ドル上昇した場合、約3億円の経常減益要因)や、為替(1ドル1円の円高は約13億円の経常減益要)リスクが来期以降もあるが、値上げ効果や合理化効果、輸送量増加で多くを吸収、微経常減益程度(今期の大幅増益の反動はあろうが)と高水準の利益を商船三井は確保すると予想する。
[商船三井株価詳報]

[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
03.3 910,288 45,356 33,404 14,709 12.2
04.3 997,260 92,126 90,556 55,390 46.1
05.3予想 1,130,000 160,000 16,000 92,000 76.3

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
03.3 698,831 28,607 27,990 8,348 6.9 5.0
04.3 791,776 74,309 79,225 40,601 33.7 11.0記念配当
05.3予想 900,000 - 130,000 70,000 58.1 12.0

infoseek 株価サービス
野村の証券用語解説集
※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。
※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

↑ページトップに戻る↑

↑前号へ↑
八丁堀克美の株式勉強会 http://8katsumi.sakura.ne.jp//
otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp
copyright:Hacchobori Katsumi
since 1997