(平成17年2月14日)
本日はまずコマツ(東証一部、機械=6301、千株)。
コマツの第3四半期までの売上高は21.5%増の1兆0,347億円、営業利益は70.3%増の708億円となった。建設・鉱山機械の売上高が世界的な需要拡大(米国、アジア、中近東で伸び)により7,700億円となったほか、産業機械・車両、エレクトロニクス事業も好調だった。
鋼材価格の上昇はあったが、欧米市場での値上げ、コスト削減で吸収。通期業績見通しは下記のとおりだが、米国、欧州、アジア、中近東などでの建設機械が好調で中国の急減速をカバーし、為替の円高がなければ、コマツの営業利益は通期ベースで1,000億円の大台乗せもあり得る。
コマツの来期は原油や資源価格の高騰でエマージング市場向けに拡大が期待されるほか、今期のコストアップ要因となった生産コストアップ要因が取り除かれ、増収・増益を確保しよう。
世界最大手のキャタピラーは、お膝元の北米市場で圧倒的な優位と高収益を誇るが、コマツの建機も海外では営業利益率が10%前後に健闘している。全社ベースでの営業利益率10%にむけて、コマツの今後の取り組みに期待したい。
なお、先日の日経では4月から卸価格の引上げに踏み切るとの報道があった。時価水準は未だ評価不足と考える。 |
[コマツ株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
1,089,804 |
33,178 |
12,905 |
3,009 |
3.1 |
04.3 |
1,196,418 |
65,926 |
27,036 |
26,963 |
27.2 |
05.3予想 |
1,400,000 |
96,000 |
90,000 |
50,000 |
50.1 |
[単独]
- |
経常収益
百万円 |
業務純益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
376,912 |
11,259 |
12,634 |
3,486 |
3.5 |
6.0 |
04.3 |
418,686 |
20,931 |
19,942 |
10,588 |
10.5 |
7.0 |
05.3予想 |
510,000 |
- |
32,000 |
16,500 |
16.5 |
11.0 |
|
本日二番目は、堀場製作所(東証一部、電気機器=6856、千株)。
1月末に発表された堀場製作所の第3四半期の売上高は12%増の664億円、営業利益は81%増の55億円と大幅な増収・増益。
堀場製作所の主力のエンジン計測システム機器が中国を中心にアジア地域で好調に推移したこと、減速が懸念されていた半導体システム機器が計画以上に好調なためだ。
堀場製作所の通期の会社計画も上方修正(経常予想70億円から76億円に)されたが、足元の状況から更なる上方修正期待も。
今後は、2007年の米国での排ガス規制強化に対応したエンジン開発向けの常用が見込まれる。 |
[堀場製作所株価詳報]
 |
[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
03.3 |
78,501 |
5,473 |
3,766 |
785 |
22.2 |
04.3 |
85,072 |
6,850 |
5,597 |
2,073 |
62.9 |
05.3予想 |
91,000 |
8,500 |
7,600 |
2,800 |
80.1 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
03.3 |
32,596 |
1,787 |
2,633 |
1,101 |
33.3 |
14.5記念配当 |
04.3 |
36,834 |
2,023 |
2,649 |
1,050 |
31.5 |
10.0 |
05.3予想 |
39,470 |
- |
4,000 |
1,380 |
39.7 |
15.5 |
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野村の証券用語解説集
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