八丁堀克美の株式勉強会
【続ズバリ株】

八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中・長期保有で値上がりが期待できる銘柄です。

最終更新日:2005年3月1日

(平成17年2月28日)


 本日の銘柄は新華ファイナンス・リミテッド(外国株マザーズ、9399、1株)


 新華ファイナンスは昨年10月に東証マザーズ上場。香港が拠点で中国の金融情報サービスなどを提供する会社だ。


 経営陣も多様で、従業員は米国が280名、アジア270名、欧州50名と全世界に21オフィスを構え、グローバル展開を推進。


 新華ファイナンスは4つのコア事業を持つ。


@インデックス(前期の売上高に占める同事業の比率は約14%程度)。株式ではFTSEグループと共同で、中国市場の指標となる新華FTSEインデックス(XFI)を2000年下期に創設。また、債券インデックスなども提供。インデックスライセンス料、取引従量課金などが主な収益源。中国は金融規制が多く参入障壁が高い分野だ。


Aレーティング(同比率は約26%)。主に中国企業の社債格付けなどを行い、評価レポート提供料、企業データ提供料が収益源。今後は、中国人民元による社債市場の規制緩和に伴う機会が増大、チャンスは大きく、M&Aも含めて伸びる分野であろう。


Bファイナンシャルニュース(同比率は48%と高い)。主に中国企業や中国の金融情報などを配信、顧客に直接配信するほか、ブルームバーグなどに二次配信。事業の性格上、利益率は低いものの、新華社通信との提携や国際基準を満たすサービスを提供、中国市場の拡大を背景にビジネスチャンスは大きい。


CIR(投資家向け広報)サービス(同比率は約10%強)。米ナスダック上場の中国企業は全て新華ファイナンスのPRニュースワイヤーを利用しているほか、IRの利用拡大が期待される。


 2004年12月期の収益は赤字だが、これは今までのM&A、事業拡大によるのれん代などの償却負担による。売上の伸びに見られるように本業は絶好調だ。さらに、今期はその重い償却負担を加味しても黒字見通し。


 なお、上記の業績予想は1ドル=95円、当然、円安になれば増加する。中国の日経グループをイメージするような高成長を目指している。


 ただし、現在株価は高値圏。押し目を待ちたい。

[新華ファイナンス株価詳報]


[単独]
- 売上高
億円
経常利益
億円
当期利益
億円
1株利益
04.12 62.20 ▼9.483 ▼9.697 -
05.12予想 89.69 305 0.017 92.4

 さて本日二番目は、カルピス(東証一部、食品=2591、千株)


 カルピスの2004年12月期の売上高・利益がともに過去最高となった。


 主力のカルピスが発売85周年施策の成功で増収となったほか、インターバランスL92なども好調。利益面では、販売管理費の増加があったものの、コストダウン、売上構成の変化で原価率改善が寄与した。


 2005年12月期も増収・増益を見込む。前年不振だったアミールなどに注力するうえ、インターバランスL92、主力のカルピス関係も好調を予想。


 なお、中・長期3カ年計画の数値目標は、最終年度の2007年12月期売上高1,400億円、経常利益76億円、当期利益40億円だが、かなり控えめなもの。健康機能性飲料(アミール、インターバランスなど)およびその素材の拡販や海外での収益拡大を目指す方針。


 押し目はチャンスと考える。
[カルピス株価詳報]

[連結]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
03.12 120,203 3,875 3,943 1,688 22.2
04.12 122,526 5,032 5,057 2,904 38.5
05.12予想 127,000 5,700 5,700 3,000 38.1

[単独]
- 売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
03.12 110,964 3,246 3,440 1,289 16.8 8.0
04.12 111,101 4,468 4,758 2,325 30.7 10.0
05.12予想 115,000 - 5,100 2,700 34.3 10.0

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